iPhone6で対応SoftBank 4GとWiMAX2+のエリア比較!
iPhone6/6 Plusから新たに対応した通信方式(Band41のLTE)はソフトバンクのiPhoneではSoftBank 4Gとして、auのiPhoneではWiMAX2+として提供されます。それぞれのエリア展開状況は異なり、利用場所によっては使用感を大きく左右する可能性があります。
そこで双方のエリアマップで大都市周辺のエリアを比べてみます。なおSoftBank 4Gは9月10日時点の情報、WiMAX2+は8月末の実績(紫)、10月末(薄い紫)、1月末(濃い紫)までの整備計画がマップで色分けされています。
札幌周辺
WiMAX2+の現状エリアは札幌中心部、千歳市、小樽市のごく一部に限られます。それに対してSoftBank 4Gのエリアは札幌だけでなく周辺都市にも広がり、優位性を保っています。しかしWiMAX2+も1月末までの予定エリアを含めると、見劣りしないものになります。
仙台周辺
このエリアでもWiMAX2+は現状仙台市中心部だけしかカバーできていません。対するSoftBank 4Gは仙台市周辺の主要都市、山形市などもくまなくカバーしています。またWiMAX2+の1月末までの予定エリアを含めても山形市周辺ではSoftBank 4Gのエリアが充実しています。
東京周辺
東京周辺はWiMAX2+もSoftBank 4Gもそれほどエリア面で差はありません。しかし少し郊外に行くと、現状WiMAX2+はエリア外となってしまいます。とはいえ1月末までの整備エリアを含めるとほぼSoftBank 4Gと同等のエリアになります。
名古屋周辺
名古屋市周辺もWiMAX2+のエリア整備が進んでおり、現状でSoftBank 4Gとの差はそれほどありません。しかし目を滋賀県や三重県に向けると、WiMAX2+は予定エリアが広く、SoftBank 4Gのエリア先行が目立ちます。整備計画を含めるとそれほど変わらないものの、現状はSoftBankに軍配が上がります。
大阪周辺
WiMAX2+も大阪、京都、神戸、奈良市中心部ではエリア整備が進んでいます。しかしSoftBank 4Gはその周辺部までをエリアとしており、ここでも先行している形です。ここでもWiMAX2+は1月末までの整備計画のエリアでようやくSoftBank 4Gと肩を並べられるようになります。
広島周辺
双方とも広くエリアが構築されるような段階ではないようです。しかしSoftBank 4Gは広島市周辺や主要都市がエリアとなっています。WiMAX2+は現状は広島市中心部とその周辺のみがエリアとなっており、ここでも出遅れ感はあります。ただ他の地域同様、1月末までの整備エリアを含めるとSoftBank 4Gと肩を並べるエリアとなります。
福岡周辺
現状ではWiMAX2+が主要都市中心部のエリアであるのに対し、SoftBank 4Gは周辺部を含めてエリアが広がっています。やはりここでもSoftBank 4Gのエリアの充実度が目立ちます。ただ、他の地域と同様、1月末にはWiMAX2+もエリアがかなり充実することもわかります。
まとめ
SoftBank 4GとWiMAX2+の現状のエリアを比べると圧倒的にSoftBank 4Gが有利になります。しかしWiMAX2+も整備を急ピッチに進めており、来年の1月末以降はエリア面でそれほど差の出る状況ではなくなりそうです。
Band41(SoftBank 4G, WiMAX2+)のエリアに着目するなら、現状ではソフトバンクのiPhoneが圧倒し、それを1月末までのエリア整備計画でauが猛追する構図となっています。横並びになりつつある料金プラン、端末価格だけでなく、このような通信環境、整備計画もキャリア選びの検討基準になりそうです。
参照元: WCP, UQコミュニケーションズ
執 筆: KAZ
iPhone Mania編集部
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