2013年9月12日13:01公開 / 2015年5月11日18:16更新
読了まで 約 2分39秒
iPhone 5s・5c、プラチナバンドLTEを利用可能-ドコモ 4G LTEも対応
アップル公式サイトによると、iPhone 5s、iPhone 5cは800MHz帯のLTE(プラチナバンドLTE)に対応しているようです。KDDI(au)が重点的に展開しているLTEバンドに対応することになり、快適な通信環境が利用できるようになります。
プラチナバンド帯として注目されていた800MHz帯は、auが利用しているバンド18、ドコモが利用するバンド19ともに対応し、同じくプラチナバンドとしては、ソフトバンクが利用する900MHz帯(バンド8)にも対応しました。
プラチナバンドLTEとは
プラチナバンドとは携帯電話通信で利用する電波の周波数で700〜900MHz帯のことを指します。携帯電話は電波の状況に応じ複数の周波数を使って通信してますが、同周波数の電波は1GHzを超える周波数の電波に比べコンクリート壁を透過しやすく、障害物を回り込む性質が強く、遠くまで届くという特徴から、電波がつながりやすいといわれています。そのプラチナバンドを利用したLTEが、プラチナバンドLTEです。現在、国内キャリアが展開するLTEの周波数帯としては、NTTドコモの「Xi(クロッシー)」とKDDI(au)の「4G LTE」がプラチナバンドである800MHzと1.5GHz、2GHz帯の3つの周波数帯、ソフトバンクの「4G LTE」は2GHzと買収したイー・アクセスの1.7GHz帯の2つの周波数帯を利用しています。しかしiPhone 5s、iPhone 5cは、ソフトバンクがAXGP(TDD-LTE互換)で利用している2.5GHz帯は対応せず、KDDI(au)、NTTドコモがLTEサービスを提供する1.5GHz帯に関しても、今回は対応していません。
現時点では、NTTドコモとKDDI(au)がプラチナバンドのLTEを提供していますが、いずれもAndroid端末向けで、iPhoneは機種自体がプラチナバンドLTEに対応していません。ソフトバンクは900MHzのプラチナバンドを所有していますが、現状は3G用として使っており、「プラチナLTE」を商標登録していることが明らかになっているソフトバンクのプラチナバンドでのLTEは、2014年度中にサービス開始予定とされています。
KDDI社長「見た目は同じ、中身が違う」

満面の笑みで語るKDDI(au)の田中社長 (写真は週刊アスキーより)
10日(日本時間11日)にアップルが開催した新製品発表イベントでは、NTTドコモの加藤社長だけでなく、KDDI(au)の田中社長の姿も。
イベント終了後の囲み取材で田中社長は、「800MHz帯対応が嬉しい。我慢して準備してきた甲斐があった。800MHzのLTE(プラチナバンド)は2年前から準備しており、iPhone5がプラチナバンド非対応だったため(2.1GHz帯に対応している)ソフトバンク社に分があったが、800MHz帯に対応となれば逆転だ」と述べており、今回より新たにNTTドコモがiPhoneに参入することについては、「今回(ソフトバンク、au、NTTドコモと)3キャリア揃ったが、同じ商品で、料金についてはこれからだが大差はないだろう。あとはネットワークでの差別化しかない。“見た目は同じ、中身が違う”という点をアピールしていきたい」とコメントしていました。
参照元:アップル
執 筆:あちゃ
著者情報
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
iPhone Mania編集部ライター: あちゃ の記事一覧