iPhone6 5.5インチモデルの登場は、ポータブルPC終焉の幕開けか
IDCが発表した予測によると、2014年末までにファブレットの出荷台数はポータブルPCの出荷台数を超えるだろうとしています。
2014年のファブレット出荷台数は約1億7,500万台に達する可能性
IDCは、今回の予測をする上で、ファブレットを画面サイズ5.5インチから7インチまでのスマートフォンと定義しています。
今回発表された予測では、ファブレット出荷台数は2014年末までに約1億7,500万台に達するであろうとしています。
この数字は、ポータブルPCの出荷予測台数である約1億7,000万台を上回ることになり、また2015年の予測をした場合は、ファブレットの出荷台数が最大で約3億1,800万台に達する可能性があることから、タブレット市場をも凌駕するような存在になるであろうとしています。
iPhone6 5.5インチモデルも貢献か
これらの予測には、9月9日に発表が予測されるAppleのiPhone6の大画面モデル(5.5インチモデル)の存在も多大に貢献しているとしています。
IDCシニアリサーチマネージャのMelissa Chau氏は、「Appleが数週のうちにファブレット市場に参加することで、ファブレットと呼ばれる大画面のスマートフォンは新たな標準となっていくであろう。」と発言しています。
この発言を受けるように、IDCの予測ではポータブルPCの出荷台数が2018年まで横ばいであるにも関わらず、ファブレット市場は2014年の約1億7,500万台から、2018年には約5億9,200万台と急速な伸びを示しています。
またマーケットシェアにおける成長も驚異的で、すべてのPCやタブレット、その他Surfaceのようなハイブリッド端末、スマートフォンなどを合わせた市場に占めるファブレットの割合は、2014年の9.8%から24.4%にまで上昇すると予測されており、成長率では大画面ではない、標準スマートフォンをも超えていることが確認できます。
先日MMD研究所が発表した、iPhone6購入に関する意識調査では、5.5インチモデルに興味があるという方は40.7%と、発売前から大画面化に関心が寄せられているのがわかります。
ポータブルPCがすぐになくなる、ということはないと思いますが、ファブレットがポータブルPC市場に与える影響がこれほど大きなものとは思いませんでした。あくまでも予測ではありますが、今後が気になるニュースですね。
参照元:IDC
執 筆:クロス