アップルTim Cook氏、iPadの売上は停滞だが、成長はこれから
アップルのCEO(最高経営責任者)Tim Cook氏は最近のインタビューの中でiPadの売上が減少していることを、道路にあるスピードを減速させる目的の「段差舗装」にたとえ、業界の専門家がiPadのようなタブレット端末が既に人気のピークを超えたとする意見は、アップルとは全く逆行した見方だと述べています。
iPadは、段差舗装の状態
技術系サイトre/codeのWalt Mossberg氏とのインタビューでCook氏は、iPadがタブレット市場でのシェアを下げているにも関わらず、今後のiPadの展開に非常に楽天的な様子で、「今はアップルがiPadをリリースしてからの4年間に行ったことから考えると、必ずしも良い時期ではないかもしれませんが、これは段差舗装と呼ぶべきで、どんな製品カテゴリーでもあり得ることです」と語っています。
6月期の四半期決算でアップルは1,330万台のiPadの売上を見込んでいましたが、結果は予想を下回り、前年の同じ時期に比べ9.2%減少していました。Cook氏は今年7月にiPadの低調な売上について株主に向けた発言の際にも、同様のことを述べていました。
iPadの成長性はこれから改善
Cook氏は、iPadの売上の減少はアメリカやヨーロッパなどの一部の先進国市場での販売チャンネルの減少やローカライズの遅延によるものとしながらも、今後の機器のアップグレードと販売先との提携により成長性は改善されると述べていました。しかし、Cook氏は、新製品や新たなソフトウエア、サービスは開発中としながらも具体的な発表は何もしていませんでした。
IBMとの提携、大画面iPadの導入
iPadの売上拡大について、可能性のある施策の一つが、IBMとの提携による企業向けソリューション「IBM MobileFirst for iOS」の提供であり、IBMは今年後半には100以上の業界に特化したiOSアプリを開発する予定にしています。
iPadの新製品については2015年初めに、これまで噂されていた「iPad Pro」と呼ばれる12.9インチのディスプレイを搭載した大画面のiPadがリリースされると予想されています。また、この秋にはTouch IDを搭載し、次世代A8プロセッサーを採用しスピードアップした新しいiPad Air、iPad mini Retinaモデルがリリースされる予定です。
参照元 : Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス
iPhone Mania編集部
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