SamsungがDRAM供給を再開か! iPhone6の価格はどうなる?
Samsungが、Appleへの半導体メモリ(DRAM)の供給を再開したことが分かりました。
投資会社Cowen and Companyのアナリスト、ティモシー・アーキュリ氏は、現地時間25日の投資家向け書誌の中で、iPhone6ではSamsungが再び、同部品のサプライヤに選ばれたようだと述べています。
実現すればiPhone5の初期出荷分以来
DRAMは、iPhoneやiPadを駆動するために導入されている、システムメモリです。AppleとSamsungは、スマートフォン市場においてライバル関係をもった2社ではありますが、一方でSamsungはiPhoneの主要な部品供給元でもあります。
iPhone5に搭載されたA6プロセッサのうち、少なくとも初期出荷分の一部まではSamsungがDRAMの供給を担当していたとされています。
しかし、iPhone5初期出荷分以降、明確な理由はわからないものの、AppleはSamsungをDRAM調達先から外し、代わりに東芝、エルピーダメモリ、SKハイニクスに供給元を切り替えたとされています。現状の最新機種であるiPhone5sとiPad Airの2機種に搭載されているA7プロセッサは、エルピーダメモリが供給していました。
つまり、今回の報道が仮に事実であれば、iPhone6では久々にSamsungがDRAMの主要供給先として復活することになります。
Samsungは世界1位のDRAMメーカー
Samsungは世界1位のDRAMメーカーであり、他社を凌ぐ微細化技術で20nmのDRAMを製造しています。
DRAMは微細化工程のレベルが高ければ高いほど、処理速度が速くなり、かつ生産価格も下がるという特徴があります。20nmのDRAMは、25nmの製品と比べて生産性が30%以上向上したとされており、同30nmクラスと比較すると生産性は2倍になるとされています。
経済合理的に言えば、製造量が多ければ多いほど製造コストも下がることが予想されますので、これは朗報ですね。最近ではAppleとSamsungが米国以外での特許戦争を取りやめたという報道もあったので、両社の関係緩和が背景にはあるのかもしれません。これがiPhone6の価格に反映されることを期待したいですね!
参照元:Apple Insider
執 筆:クロス
iPhone Mania編集部
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