iPhone発表前、過去にはAppleからの情報漏洩も
iPhone6発表まであとわずかの段階に入っています。9月9日にも発表イベントが開催され、そこで詳細が公にされると言われています。それに先立ってiPhone6に関する噂は多数出てきており、情報は錯綜気味です。
現時点でiPhone6に関する噂は中国や台湾の製造工場からのリークが多くなっています。やはり世界に広がる生産ネットワークと大量生産の影響でAppleの情報管理が行き届きにくくなっているのかもしれません。
iPhone4の試作端末を置き忘れる
しかし過去にはApple自身が情報を漏らしたこともありました。有名なのは、iPhone4の試作端末をAppleの関係者がバーに置き忘れてしまった事例です。この時はGizmodoが5,000ドルで置き忘れ端末を入手しその詳細を報じました。またロイターなどの通信社を通じてこの情報流出騒動は全世界で報道されました。
結局この端末はiPhone4だったことが判明します。なお、この端末の拾い主は軽犯罪法違反の疑いで訴追され、GizmodoもiPhone4の発表イベント(WWDC 2010)への入場を拒否され、それぞれ一定のペナルティを受けることとなりました。
iPhone4Sでは更にミスが重なる
そしてこの過ちは再び繰り返されます。翌年、iPhone4Sの試作端末がまたしてもバーに置き忘れられる事例が発生しました。この時は情報が漏れることはなかったのですが、端末は200ドルで転売され行方不明となってしまいます。
このような試作端末の”置き忘れ”は大きな話題となるため、Apple自身が「次期iPhoneの発表が近いよ」とわざとやっていると考える人もいました。ただ端末の捜索には警察も動員されており、Appleの予期しないミスだったのは確実です。
日本でも情報漏洩ミス発生
さらにiPhone4Sでは発表イベント当日もミスが発生します。サンフランシスコでのイベント開始前に日本のAppleのサイトが「iPhone4S登場」というページをフライングで公開してしまいました。
これも大きなミスの一つです。全世界が注目する発表イベントでしたが、日本のAppleファンだけは発表される新機種が「iPhone5」ではなく、「iPhone4S」であることを知っていました。またiPhone4SからソフトバンクだけでなくKDDIも取り扱いを始めることがサイトの情報からわかってしまいました。
そしてまだiPhone4Sの時はミスが続きます。ドイツでは発売日より3日も早く予約者にiPhone4Sが届くミスが起きています。iPhone4Sの詳細が発表された後のことなので、情報管理上それほど大きなミスとは言えませんが、やはりこれも管理上のミスと言っていいでしょう。
Appleの情報管理は更に厳格に
その後、Apple自身の情報管理が厳重になったのか、iPhone5やiPhone5s/5cではこのようなミスは起こっていません。試作機も厳重に管理されるようになり、もう置き忘れは発生しないでしょう。
しかしつい先日もiCloudの使い方のお知らせメールで発表前のiOS8についてフライングをしています。念のためiPhone6の発表イベント当日、Appleのサイトのフライング更新を確認するのも楽しいかもしれません。
参照元: Gizmodo, igen.fr
執 筆: KAZ
iPhone Mania編集部
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