ソフトバンク、ついにプラチナLTE免許を取得!
先日更新された総務省の基地局免許情報から、ソフトバンクがプラチナLTEの基地局免許を取得したことがわかりました。プラチナLTEはiPhone5s/5cでも対応しており、開始が待たれていたサービスです。
プラチナLTE開始は難航
プラチナバンドは2012年から3G用として利用が開始され、ソフトバンクの通信環境を大幅に改善させるきっかけとなりました。ソフトバンクはこのプラチナバンドをLTEでも使えるようにするため、数年前から電波の既存利用者と交渉を重ねていました。
しかし交渉は困難を極め、当初の計画通りに作業が進んでいなかったのも事実です。予定では3月までに交渉と立ち退きを終え、4月から一部地域でプラチナLTEを開始するとしていました。
結局、予定から少し遅れて免許取得が8月になりましたが、これでプラチナLTEサービス開始に大きく前進したことになります。また6月の決算説明会でソフトバンクの孫正義社長が「夏から開始」としていた公約にも間に合いそうです。
公式発表はiPhone6発表同時か
ソフトバンクからプラチナLTEに関する公式発表はまだありません。おそらくiPhone6の発表と同時にプラチナLTEサービスの開始、今後の拡大予定などが発表されるのでしょう。LTEのエリア面ではauに一歩遅れをとっていたソフトバンクですが、プラチナLTEの整備開始で巻き返しが始まるはずです。
ソフトバンクにとってプラチナLTEはiPhone6の独自色の一つになることは間違いありません。繋がりやすさとエリアの広さをアピールし、他社のiPhoneと差別化できる絶好の機会になりそうです。
垂直立ち上げは困難
ただ、ソフトバンクの宮川専務が「この帯域で使われているものには、非常に大事なものがあります。相手があってのことなので、慎重にやらないといけません」と言うように、プラチナLTEの開始は既存利用者の立ち退きが必要となります。
そのためソフトバンクが得意とする「垂直立ち上げ」は難しいと考えられます。今回、免許を取得したのも沖縄県名護市の3局だけであり、iPhone6発売までにエリアを広げるとしても、全国に隈なくエリアが広がるのには少し時間がかかるかもしれません。
なお、プラチナLTEはiPhone5s/5c以外でもiPad Air、iPad mini Retina、2013年冬モデル以降のAndroid端末で利用できます。またiPhone6でも利用できることが確実視されています。
参照元: 総務省
執 筆: KAZ
iPhone Mania編集部
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