Apple Watchで自宅療養者の情報をリアルタイムで共有 真鶴町で開始へ

Apple Watch 血中酸素濃度
 
Apple Watchを活用し、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養している患者の情報をリアルタイムで診療所と共有する試みが神奈川県真鶴町で11月から始まります。

血中酸素ウェルネスを活用

Apple Watch Series 6以降の機種には血中に取り込まれた酸素のレベルを測定する機能がついています。神奈川県真鶴町ではこのApple Watchの機能を使い、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養する患者の情報をリアルタイムで把握するのに役立てようとしています。同町国民健康保険診療所長がこのシステムを提案し、町は400万円をかけてApple WatchとiPhoneをそれぞれ10台揃えることにしています。
 

 
Apple Watchの血中酸素ウェルネスアプリは、あくまで一般的なフィットネスとウェルネスを目的とした機能です。しかし診療所の所長は「アップルウオッチは医療機器ではないが、シリーズ6以降の機種は血中酸素濃度を測ることができ、代用品として使うことができる」としており、リアルタイムで診療所と共有される数値情報をもとに患者の容体変化を察知するのに役立てる計画となっています。
 
Apple Watchは常に身につけられる測定器であり、患者自身が変調を感じた際にすぐに測定ができるメリットがあります。もし数値に異常が出れば、診療所でアラームが鳴り、医師が場合に応じて緊急で対応します。診療所と血中酸素濃度の情報を共有し、異常があればすぐ医師に知らせるこのシステムは、Apple Watchの新しい活用方法として注目されます。
 
 
Source:毎日新聞
(KAZ)
 
 
※Apple Watchの血中酸素ウェルネスアプリの測定値は、自己診断または医師との相談を含む医療での使用を目的とするものではなく、一般的なフィットネスとウェルネスのみを目的としています。

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