アップル、健康アプリHealthKitについて保険会社と話し合い
アップルが近く公式リリースすると見られるiOS8の健康管理プラットフォームHealthKitについて、大手保険会社と話し合いの機会を持ったと、米メディアが報じています。
大手保険会社2社と話し合い
Bloombergによると、アップルは米国最大の保険会社UnitedHealth、同じく大手保険会社Humanaと、HealthKitの活用について会合を行った模様です。アップルは約1週間前にも、有名病院や保険会社などとHealthKitの提携で話し合いを行ったことが報じられています。
Bloombergによると、企業によるウェアラブル端末を利用した医療保険コスト削減の努力はすでに始まっています。
フィットネストラッキング端末で医療保険コストを下げる
大手エネルギー企業BPは昨年、元フットボール選手で体重260ポンド(約118キロ)のコリー・スレーグルさん(51)に対し、興味深い提案をしました。
Fitbitが提供するフィットネストラッキング端末を着用してポイントが獲得できれば、現在年間1,200ドル(約12万5,000円)かかっている保険を、もっと安いプランに切り替えようというのです。
プランが安くなれば、一部負担している会社にとってもスレーグルさんにとってもメリットとなります。
スレーグルさんは数ヶ月かけて100万歩以上を歩き、Fitbitで記録し続けました。そして端末の着用を始めてから12ヶ月後、ハンバーガーをサラダにし、炭酸飲料を水に変えたことも功を奏し、なんと31.8キロもの減量に成功したのです。
ウェアラブル端末と医療機関の連携
スレーグルさんの体験は、フィットネス端末の活用によって、上昇の一途をたどる医療保険コストを抑制するだけでなく、社員にも健康になってもらおうという、企業の取り組みが始まったことを意味しています。
アップルがHealtKitとあわせてリリースを予定すると噂されるiWatchを含め、フィットネストラッキング端末および関連ソフトウェアを、医療保険や医療機関のシステムと連携させていく動きは、今後さらに加速していくでしょう。
なお、iWatchの価格について、最上位モデルでは1,000ドル(約10万円)を超えるものの、保険会社の「割引」によって実売価格250ドル(約25,000円)で購入可能になると予測しているアナリストもいます。
参照元: Bloomberg
執 筆: lunatic
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
iPhone Mania編集部ライター: lunatic の記事一覧