iPhoneやiPadを使った遠隔医療システムが脳卒中患者の命を救う!
iPhoneやiPadを使った遠隔医療システムを、熊本県が平成26年7月18日より運用を開始しました。
遠隔医療診断支援システムとは
熊本県が本格運用を開始した遠隔医療診断支援システム「XMIX(エクスミクス)」は、主に脳卒中患者の初期対処に注目したシステムになっています。このシステムではiPhoneやiPadのFaceTimeを使ったビデオ通話や、脳卒中患者のCTスキャン画像などを、医療機関同士で共有することができるため、搬送された医療機関に脳卒中の専門医がいない場合でも、遠隔地にいる専門医に必要な助言を受けて治療を行うことが可能となります。
強固なセキュア環境を提供
熊本県と有限会社TRIARTが構築したこの遠隔医療診断支援システムは、厚生労働省が定める「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第 4.2 版(平成 25 年 10月)」を満たすセキュリティレベルを確保しています。そのためiOS端末を紛失したり盗難にあい、関係者以外の手に渡ったとしても情報を閲覧することができないようになっています。これで個人情報が漏えいしてしまう心配はないと言えるでしょう。
Apple社のFaceTimeと、専用開発した放射線画像情報ビューアーで情報共有ができるようになっています。これにより遠隔地にいる専門医に画像データを送り、助言をもらうことができるようになります。
この遠隔医療診断支援システムが熊本県内だけではなく、全国の医療機関とも連携が取れるようになれば、助かる命が増えていくことでしょう。また脳卒中以外の緊急性を要する治療にも、このシステムが導入されると多くの命を救うことができるようになるかもしれませんね。
参照元:有限会社TRIART
執 筆:KSM