次期iPhone6へのサファイアディスプレイの搭載、アナリスト意見分かれる
アップルの次期iPhone6は4.7インチと5.5インチの2つのモデルがリリースされるといわれていますが、アナリストの間ではサファイアディスプレイをすべてのモデルに搭載するのかどうかが議論となっています。
iPhone6すべてのモデルにサファイアディスプレイ搭載は不可能?
ディスプレイ産業の調査会社NPD DisplaySearchのシニアアナリストBrian Huh氏は、iPhone6のリリース時には、アップルは4,500万台分のサファイアディスプレイを供給できると思われるが、iPhone6は初期出荷分で7,000万台の販売が見込まれており、すべてのモデルにサファイアディスプレイを搭載するのは不可能だと予想しています。韓国のThe Korea Heraldが伝えています。
iPhone6の64GBモデルにのみ搭載か
Huh氏は、アップルのサファイアガラスを製造しているGT Advanced Technologiesは次期iPhone6向けに4,500万台分のサファイアガラスを供給できる体制にはあるが、iWatchへのサファイアガラスの供給と原価上昇を考えると、サファイアディスプレイはiPhone6のプレミアムモデルにのみ搭載されるのではないかと韓国ソウルで開催されたカンファレンスで述べています。
次期iPhone6では4.7インチと5.5インチディスプレイを搭載した2つのモデルが、それぞれ32GBと64GBの容量でラインナップされるといわれていますが、Huh氏は64GBのプレミアムモデルにのみサファイアディスプレイが搭載されると予想しています。
アップル、将来はMacBookにもサファイアディスプレイを搭載
さらに、Huh氏はアップルがサファイアディスプレイを最終的にはラップトップのディスプレイに搭載しようとしていると予想しており、複雑な製造工程とコストアップからアップルは苦戦しているようだとも述べています。
サファイアディスプレイが次期iPhone6のプレミアムモデルにのみ搭載されるのではないかとの予想は、今回のHuh氏だけではなく、アップルの新製品情報に詳しいKGI証券のアナリストMing-Chi Kuo氏も同様の予想をしています。
また、JPMorganはアップルのサファイアディスプレイの今年の年末までの生産量は1,000万台分ほどとの見方をしており、この秋にリリースが噂されているiWatchについても限られたモデルにしかサファイアディスプレイは搭載されないと予想しています。
iPhone6、iWatchすべてのモデルにサファイアディスプレイを搭載
一方、GT Advanced Technologiesに詳しいアナリストのMatt Margolis氏は、アップルは次期iPhone6のすべてのモデルにサファイアディスプレイを搭載すると予想しています。Margolis氏はアップルとGT社が運営するアリゾナにあるサファイアガラス工場の輸入データなどを詳細に検証しており、今年初めにサファイアガラスの製造能力は年間1億台分を超えるだろうと予想しており、量産体制が整えば最大で2億台分まで可能とも予想していました。
Margolis氏は6月にも以前と同様の予想をしており、既にアリゾナ工場では2,500台の溶鉱炉が稼働し、次期iPhone6のすべてのモデルとiWatchに必要な十分な量のサファイアガラスの生産が可能となっていると述べています。
参照元 : MacRumors
執 筆 : リンゴバックス
iPhone Mania編集部
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