「あなたの個人データ、消えていません」実はキケンな中古のスマホ販売
アンチウイルスソフトのAvastが、個人がオンラインなどで不要なスマートフォンを販売する場合、データがきちんと消去されていない場合が多いので、注意が必要だと呼びかけています。
Amazon、オークションサイトのeBay、クラシファイドサイトのCraigslistなど、個人が互いに物品を売買できるオンラインサイトでは、毎日数百万の品が取引されています。なかでも人気があるのがiPhoneを含む中古のスマートフォンで、1日で8万人以上が不要になったスマホを売るためにサイトに掲載しています。
手動で削除してもデータは簡単に復旧できる!!
売り手の多くは、少なくとも自分では、スマホを売る前に個人データをすべて削除したと思っています。しかしAvastが、20台のスマホをeBayで購入、誰でも簡単に入手できるデータ復旧ソフトウェアを使ったところ、手動で削除されたデータを容易に復旧することができました。
その結果、4万枚以上の写真が復旧でき、なかには1,500枚以上の子供の写真、750枚以上の女性の裸の写真、250枚以上の持ち主の男性が自撮りしたと思われるヌード写真が含まれていたそうです。
また1,000件以上のGoogleの検索履歴、750通以上のメールとテキストメッセージ、250件以上のアドレス帳に載っていた氏名およびメールアドレスが復旧できたほか、4人分の元所有者の個人情報、記入項目が完全に埋められているローン申込書1件が復旧できたそうです。
個人情報が悪用される危険性
FacebookなどのSNSにポストした位置情報を含む書き込み、Google検索、写真、アドレス帳などの情報があれば、もとの持ち主がどんな人間なのかが簡単にわかってしまいます。ストーカー行為やなりすましの被害にあう可能性があるばかりか、クレジットカードを勝手に作られたり、さらに別の人間に個人情報を売却されたりする危険性もあります。
Avastは、不要になったiPhoneやAndroid端末を売る前に、専用のセキュリティソフトでデータファイルを完全に上書きして、データが読み取れないようにしてから、削除する必要があるとしています。
参照元: Avast
執 筆: lunatic
iPhone Mania編集部
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