アップル、元ナイキFuelBandのエンジニアをiWatchのため採用
今年初めにナイキはフィットネストラッカーのFuelBand事業を縮小し、80名在籍した従業員の多くを解雇、これまでの事業をハードウェアからソフトウェアにシフトしています。
ナイキはソフトウェアにシフト、iWatchと連携へ
ナイキのFuelBand事業のシフトは以前にもお伝えしていますが、アップルは6月元ナイキでFuelBand事業に従事していた2名を採用した模様です。一人は、FuelBandの製品テストと評価を担当するシニアエンジニアのRyan Bailey氏で、現在はアップルでメカニカルデザインエンジニアとして勤務しています。LinkedInによりますと、Bailey氏はウェアラブルデバイスやコンシューマーデバイスの開発を専門としているようです。
シニアエンジニアをナイキから採用
もう一人はFuelBandのファームウェアを担当するシニアエンジニアだったJohn Gale氏で、現在はアップルでセンシングシステムエンジニアとして勤務しています。Gale氏はナイキのFuelBandなどのハードウェアやファームウェアの基本設計を担当していたようです。
FuelBand事業に従事していた両氏がアップルのiWatchを担当するチームに配属されたのかどうかははっきりしていませんが、両氏のこれまでの経験や専門性から可能性は高いと考えられます。
アップルは両氏の職種にあたるメカニカルデザインエンジニアとセンシングシステムエンジニアで、多くのスタッフを採用しようとしているようなのですが、具体的にどんな業務なのかはわかっていません。
ここ数年間にiWatchのために多くのエキスパートを採用
アップルはここ数年の間にiWatchの開発のため、フィットネス分野ではJay Blahnik氏、睡眠に関する専門家のRoy Raymann氏、脈拍数や酸素測定の専門家のMichael O’Reilly博士をはじめとして、AccuVein、C8 MediSensors、Senseonicsなど有名なセンサー関連の企業から科学者や専門家を採用しています。
最近では、高級腕時計ブランドのタグホイヤーの元セールス担当役員のPatrick Pruniaux氏を採用しており、iWatchのマーケティングを担当すると予想されています。
アップルのiWatchは健康やフィットネスに関する情報を取得するため10個の生体センサーを搭載し、次期iOS8に搭載されるHealthアプリがこれら情報を一元管理すると予想されています。また、複数のサイズとデザインが用意され、リリースは10月と予想されています。
参照元 : MacRumors
執 筆 : リンゴバックス