アップル、iWatchのためにスイス時計ブランドTAG Heuerの役員を採用

Patek Philippe’s 5104, an ultra-rare “grand complication” watch that has sold for as much as $800,000
高級時計ブランドのタグ・ホイヤー(TAG Heuer)の営業担当役員が、アップルが今秋リリースする予定のiWatchを担当するために退社したことが判明しました。
TAG HeuerブランドのCEOが退社を明言
タグ・ホイヤーはHublot(ウブロ)やZenith(ゼニス)と同じく、LVMHモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトングループに属する高級時計ブランドであり、これら時計ブランドのCEO(最高経営責任者)であるJean-Claude Biver氏がアメリカCNBCのインタビューで明らかにしました。
iWatchは「スイス製」として販売される
Biver氏は役員の名前は明かさなかったものの、先週タグ・ホイヤーの役員がアップルに移籍するために退職したことを明らかにすると同時に、アップルのiWatchが発売される際には、製品は「スイス製」として販売されることになると述べています。
アップルはiWatchのためにスイスの時計メーカーから、多くの専門家を採用しようとしていましたが、どうやら苦戦していた模様です。Biver氏は、もし退職した役員が他の競合する時計ブランドに移籍したとしたら、非常に困惑することになったと思うが、アップルで活躍する機会があれば非常に良い経験になるだろうと述べています。
アップルはスイス製時計ブランドからスタッフを採用か
今年3月にはアップルはiWatchのために複数のスイス時計メーカーとの提携を模索していたとも報じられており、またスイス時計ブランドの役員や時計職人を採用しようとしていたともいわれていました。
当時、Biver氏はLVMH内の技術者にもアップルのオファーがあったことを認めていましたが、アップルに移籍するスタッフはいませんでした。
スイスの時計ブランドの多くは、スマートウォッチの市場での可能性をはかりかねているため、アップルとの提携には懐疑的といわれています。
Swatchをはじめ高級時計ブランドはスマートウォッチには懐疑的
実際、時計ブランドの大手SwatchのCEOであるNick Hayek氏は、技術的な制約により初期の製品のポジショニングが決まってしまいかねず、スマートウォッチが機能するためには、両手を使うか、音声コマンドでの操作が不可欠と述べています。また、これを実現するためには多くのバッテリーパワーを必要とし、それを腕時計という限られたスペースで実現するのは非常に困難だとも述べています。
参照元 : Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス
iPhone Mania編集部
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