アップル、スマートホームで主流となる新製品を開発中か
ポケットにiPhone、デスクにはMac、カバンにはiPad、そしてもうすぐ腕にはiWatchとアップルは製品カテゴリーを増やしていますが、どうやらスマートホームに関連する新製品も開発している模様です。
アップル、家の中で「主流となる」ハードウエア製品を開発中
アップルは、現在の自社製品と密接に連携し、統合できるさまざまなホーム機器を研究、開発するためのチームを立ち上げていると、この件に詳しい関係者が証言しています。スマートホーム向けの機器の開発は、既に調査や探求の域を超えて、開発が進んでいるようです。
関係者の証言では、アップルが開発しているスマートホーム機器が具体的にどのカテゴリーの製品かは明らかにされていません。しかし、アップルは家を非常に重要視していると同時に、可能性のあるマーケットと考えており、開発している製品が家の中で「主流となるもの」だと関係者は伝えています。
GoogleのNestとは違う路線の製品を開発
また、GoogleのNestが提供しているような機能と競合し、サーモスタットや煙感知器の延長線上の製品を開発するのではなく、どちらかというと次世代のスピーカーシステムやスマートホームのコントロールパネルのような製品をアップルは開発しようとしていると関係者は述べています。
アップルは最近、高級ヘッドフォンメーカーのBeats Electronicsを買収しており、同社のスピーカーシステムを将来この分野で活用することも十分可能性があります。
HomeKitに対応するハードウェア、Siriで容易に操作可能
また、アップルがWWDCで次期iOS8がサポートするスマートホーム向けのHomeKitをリリースしたのも、偶然の出来事ではなく、将来このHomeKitに対応する製品を直接開発することを念頭に置いたものだと考えられます。HomeKitではiPhoneやiPadから、照明、玄関の鍵、ガレージのドアなどの操作をSiriを使って一元的に、しかも容易に操作が可能となります。
もちろん、現時点でアップルがHomeKitと連動するような製品の開発スケジュールを明らかにしているわけではありませんが、何かしらの製品を開発しているとの情報は別のソースからも伝えられています。
実はアップルはこれまでにも家庭用機器の市場に参入しようとしたことがあり、10年ほど前には故スティーブ・ジョブズ氏がiPod Hi-Fiステレオシステムを開発したことがありました。この製品は高価な価格と、競合との差別化でアップルにしては珍しく失敗に終わりました。また、現在販売しているAppleTVはGoogleやAmazonなどとの競争が激しくなっており、市場で優位に立つためにはさらなる改良が必要となっています。
ハードとソフトの融合により、これまでにないユーザー体験を提供
アップルの製品開発のアプローチは、ハードウエアとソフトウエアを融合させることにあります。例えば、製品としてのiPodにはiTunesというソフトウエアが、iWatchにはiOS8上のHealthアプリのように、スマートホーム関連の新製品をリリースするためにはスマートホームのためのHomeKitやエコシステムなどのソフトウエアを用意する必要があり、これに続いて新しいハードウエアがリリースされることになるのです。
アップルがどんな機器を開発しているのかは非常に興味がありますが、具体的な情報として報じられるまでにはまだまだ時間がかかるものと思われます。
参照元 : 9to5Mac
執 筆 : リンゴバックス
iPhone Mania編集部
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