2014年6月10日06:24公開
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iOS8ではMACアドレスがランダムに生成されiPhoneが追跡できない
iOS8の新機能で、Appleがあまり説明していないもののひとつが、iOS8を搭載した端末がWi-Fi(無線LAN)ネットワークをスキャンして探す際、MACアドレスをランダムに生成するというものです。
MACアドレスとは、各機器に割り当てられた個別のIDで、これによって端末を識別することができます。
セキュリティ面で非常に重要な機能
今回の新機能がどういう意味かというと、Wi-Fiネットワークをスキャンして探すとき、これまでは本物のMACアドレスを使っていたのを、iOS8ではランダムに生成したものを使うようにする、ということです。スキャンを終えてネットワークに接続したら、本物のMACアドレスを渡します。
この機能はセキュリティ上、非常に有効となります。あるWi-Fiネットワークから別のWi-Fiへと移ろうとするとき、ほかの誰かに「本物の」MACアドレスを記録される危険性がなくなるからです。
MACアドレスは勝手に記録されている
9to5MacはMACアドレスが勝手に記録されている一例として、複数のマーケティング会社が、Wi-FiをスキャンしているMACアドレスを拾い出し、そのデータを集めて、小売店に売っているという話を挙げています。
またTech Digestが書いているように、このIDから集めた情報を蓄積すれば、その端末の所有者の日々の行動パターンを分析するのも可能だと聞くと、あまり気持ちのいいものではありません。
現時点ではAndroid搭載端末は、スキャンの際に固定MACアドレスを使用しています。
参照元: 9to5Mac、Tech Digest
執 筆: lunatic
著者情報
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
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