ソフトバンクも「かけ放題」導入!携帯各社、今後は差別化が課題?
ドコモが6月1日からサービスを開始した新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」に対抗して、auに続きソフトバンクも通話定額の料金プランを導入する見通しであると日本経済新聞、毎日新聞などが報じています。この夏、携帯電話業界の競争は「通話定額」をベースとした差別化がカギとなりそうです。
ソフトバンクもドコモ・auに追随、月額2,700円程度で「かけ放題」
ドコモが6月1日にサービス開始した「カケホーダイ&パケあえる」には、日本経済新聞によると事前予約だけで170万件以上の申し込みがあり、大きな反響があった模様です。5月30日には、auがドコモに対抗した料金プランを8月にも開始すると報じられ、ソフトバンクの動向に注目が集まっていました。
日本経済新聞、毎日新聞などが相次いで報じたところによると、ソフトバンクもドコモ、auと同様に月額2,700円程度の「かけ放題」を導入し、音声通話収入の減少を食い止める戦略に足並みを揃える模様です。
各社の「かけ放題」化で姿を消すサービスも?
ドコモは6月から「カケホーダイ&パケあえる」を開始する一方、2014年8月31日をもって現行のXiスマホ向け料金プランは新規受付を停止し、将来的には全ユーザーに「カケホーダイ&パケあえる」に移行することを想定しているようです。
携帯大手各社は、音声通話を「かけ放題」にして、ユーザーが音声通話を何時間利用しても固定額となる一方、音声通話を使わなくても収入を確保できるプランを導入することとなりました。
iPhoneなどスマートフォンの普及により、各種無料通話アプリやiPhone標準機能の無料音声通話「FaceTimeオーディオ」を利用するユーザーが増え、携帯各社の音声通話収入は減少の一方です。ビジネス利用者を除けば多くのユーザーが、以前よりも音声通話が減ったと実感しているのではないでしょうか。
各社の「かけ放題」が一般化することで、今後、音声通話の利用状況に変化が生じ、それに伴い姿を消すサービスも登場する可能性もあります。
携帯各社、「かけ放題」プラン差別化で高額キャッシュバック戦争回避か?
auやソフトバンクとしては、「かけ放題」を導入することで、自社ユーザーから固定回線やドコモへの通話が増えれば、「接続料」支出が増加するため、本心としては導入したくなかったと思われますが、背に腹は代えられないとの判断が働いたと見られます。
公式発表のないauとソフトバンクについては具体的なプラン内容が不明ですが、先行するドコモとの差別化がポイントとなりそうです。もし差別化がはかられず同一条件での競争となると、今年3月頃の高額キャッシュバック合戦のような札束飛び交うチキンレースが再燃する可能性があり、それは各社としては避けたいシナリオのはずです。
今後、iPhone6発売に合わせて各社が発表すると見られるキャンペーンと同様、各社の新料金プランの動向からも目が離せません。
参照元:日本経済新聞、毎日新聞
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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