アップルのBeats買収発表翌日、新たなヘッドホン関連特許が明らかに!
アップルがBeatsの買収を発表した翌日、米国特許商標局(USPTO)から、アップルのヘッドホンに関する特許情報が公開されました。出来すぎと言えるほどのタイミングで公表された特許は、ヘッドホンが耳から外されたことを検知してインターネットラジオなどのストリーミングを一時停止する技術であり、アップルがBeatsを買収した目的を示唆していると言えそうです。
Beats買収発表の翌日に特許情報公表、出来過ぎたタイミング?
アップルは5月28日(米国時間)、音楽ストリーミングサービスのBeats Musicと人気ヘッドホンメーカーのBeats Electronicの30億ドル(約3,056億円)での買収を発表しました。この買収の目的には、売り上げ低迷の続くiTunesビジネスのてこ入れがあると推測されています。
アップルによる大型買収が発表された翌日である5月29日(米国時間)、アップルが取得したヘッドホンに関する特許技術が公表されました。この特許は2012年第4四半期に申請されていますが、Beats買収の発表のすぐ翌日に特許情報が公表されるよう、買収発表を調整したと考えられるほど、「出来過ぎ」と言えるほどのタイミングでの発表です。
ヘッドホンを耳から外したことを検知してストリーミングを自動停止
米国特許商標局(USPTO)が公表した特許の内容は、ヘッドホンにセンサーを内蔵し、ストリーミング放送を聴いている時にヘッドホンを外したことを検知し、iPhoneなどの機器を通じてストリーミングサービスに情報を送信、自動的にストリーミング再生を一時停止する技術です。
音楽再生中に話しかけられた時など、ヘッドホンを耳から外すことはよくあります。聴くことのできない状態のままコンテンツが再生され続けると、コンテンツも無駄になりますし、無駄なデータ通信を消費することになります。ユーザーが一時停止の操作をする場合でも、ユーザーの注意がコンテンツに向いていない時間が生じるのは避けられません。
ヘッドホンを外したことを検知して、コンテンツの再生を一時停止する技術は、外出中などに音楽を聴いている時の小さなストレスを解消してくれる、音楽好きには嬉しい気の利いた技術となりそうです。
アップルのヘッドホン関連特許が今後、どう製品化されるか注目!
アップルによるヘッドホンやイヤホンに関連する特許は、イヤホンに内蔵したセンサーでユーザーの頭の動きを検知して操作する技術や、生体センサーの内蔵によるウェアラブル化などが確認されています。
Beats買収により、ヘッドホンというハードとストリーミングサービスというソフトの両方を手に入れたアップルが、これらの特許を使ってどのような製品を発表するか、楽しみですね。
参照元:Patently Apple
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
iPhone Mania編集部ライター: hato の記事一覧