売り上げ減でもアップルストアが堅調な理由とは?
アップルストアの3月の同一店舗売り上げが、前年同期比で5%減少したことが明らかになりました。
新製品がないとアップルストアの客足は落ちる
AppleInsiderが投資銀行Needhamから入手した調査データによると、消費者の関心をひく新しい主力商品に欠けているのが、主な理由のようです。また売り上げの柱であるiPhoneが、アップルが提携している携帯電話会社の小売店で販売されていることも、アップルストアへの客足を減らす原因となっています。
Needhamのアナリストであるチャーリー・ウルフ氏は、アップルストアの売り上げは、同社の流通戦略と反比例する関係にあるといいます。たとえば2009年にアップルが、ベストバイなどの小売店へMac販路を拡大したとき、アップルストアにおけるMac売り上げは大きく落ち込みました。またiPod需要に供給を追いつかせようと販路を広げたときにも、アップルストアでのiPod売り上げは減少しています。iPhoneを世界中の通信キャリアへと展開したときにも、同一店舗売り上げは影響を受けました。
売り上げイコール店舗の成功ではない?
そのためウルフ氏は、同一店舗売り上げはアップルストアの成否を測る重要な指標となりえない可能性があると指摘しています。むしろアップルの売り上げ全体に占める店舗売り上げと、新たな顧客をひきつける力のほうが、重要な尺度になるというのです。
たとえばアップルが流通網を携帯電話会社傘下の250店舗を含むよう拡大したときも、アップル全体の売り上げに占めるアップルストアの売り上げ比率は変わりませんでした。
またウルフ氏は、アップルストアのサービスとサポートの質の高さが、WndowsユーザーをMacユーザーへと転換する重要な役割を果たしているといいます。Needhamの推測では、アップルストアで販売されたMacの約半数は、Windowsからの切り替えユーザーが購入しているとのことです。
参照元: AppleInsider
執 筆: lunatic
iPhone Mania編集部
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