サムスン、携帯電話出荷台数はアップルの2倍、利益は2分の1
サムスンの2014年第1四半期(1月から3月期)における、世界全体での携帯電話の出荷台数は8,900万台で、前年同期の6,940万台よりも約2,000万台増えているものの利益は減少しており、アップルの約半分程度であるという分析を、Apple Insiderが発表しました。
今年1月から3月のサムスンの利益はアップルの半分
サムスンは出荷台数を公表していないため、この数字はマーケティング会社Strategy Analyticsの調査によるものです。
サムスンはこのほど、今年第1四半期の営業利益が8兆5,000億ウォン(約8,409億円)で、前年同期比で3.3%減少したと発表しました。ディスプレイ用パネル部門の低迷と、高価格帯スマートフォンの不振を理由に挙げています。
アップルはサムスンの半導体部門の主要顧客であると同時に、携帯やタブレット、PCを受け持つモバイル部門とは競合しています。ちなみに半導体部門の利益は前年同期比82%増でした。
モバイル部門の営業利益は、前年同期比1.2%減の6兆4,300億ウォン(約6,358億円)でした。一方アップルの同じ四半期の営業利益は2倍以上の136億ドル(約1兆3,947億円)で、前年同期比8.24%増となっています。
台数だけで見ると優勢なサムスン
Strategy Analyticsが公開した出荷台数と市場シェアを見ると、出荷台数ベースでは今年第1四半期のサムスンは8,900万台、対するアップルは4,370万台です。また市場シェアを見ても、サムスンは同31.2%、アップルは15.3%で、しかもアップルは前年同期の17.5%から2ポイント以上シェアを落としています。
その理由はというと、高価格帯では売り上げ好調であるものの、ラテンアメリカ諸国など急成長している市場において、売れ筋となる低価格帯機種が少ないため、とStrategy Analyticsは分析しています。
したがって台数のみを見れば好調に見えるサムスンですが、売れているのは利益幅の少ない低価格帯の機種であり、高価格帯が好調なアップルに比べると、実はあまり利益が出ていないというのが実態のようです。
参照元: Apple Insider
執 筆: lunatic
iPhone Mania編集部
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