2014年4月20日02:50公開
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アップル、GPS不要でWi-Fiだけで正確な位置情報を把握する特許を取得
現在のほとんどのモバイル端末はマッピングやナビゲーションにGPS情報を利用していますが、実はGPSシステムは屋外で、しかも衛星が発信する信号の間隔でしか動作していません。しかし、アップルの新しい技術では現在のWi-Fiのインフラ以外の追加の装置を必要とせず、屋内でも正確な位置を把握することが可能です。
アップルは今回、GPSとWi-Fiのアクセスポイントと位置情報のデータベースを利用して、どんな環境のもとでもモバイル端末の正確な位置情報を提供できる強固なシステムの特許を取得したことが判明しました。特許は「位置情報データベースを活用したモバイル端末のロケーション認識システム」(No.8,700,060)で、単独あるいは複数のWi-Fiのアクセスポイントの接続情報からモバイル端末の位置を特定するものです。
アクセスポイントのフィルタリング、ハードウエアとの通信状況、現在位置情報などのさまざまな情報から正確にモバイル端末の位置を屋内外問わずにマップ上に落とし込んでいくのですが、GPS情報がなくても正確な位置情報の認識が可能としています。
次期iOS8でアップグレードするマップアプリに利用
今回取得した特許は2010年に申請されていましたが、アップルは2013年3月に2,000万ドル(約20億4,850万円)で買収した「屋内GPS」システムのWifiSLAMの技術と非常に似ているシステムで、次期iOS8で大幅なアップグレードが予想されるマップアプリに利用されるのではないかと予想されます。
参照元 : Apple Insider
執 筆 : リンゴバックス
著者情報
iPhone Mania編集部
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