世界のLTE回線ランキング、日本は接続率4位で健闘、速度は14位と低迷
世界600万人のデータをもとにLTE回線の速度と接続率を比較したデータが、OpenSignalから公表されています。国内キャリアはKDDIとソフトバンクが健闘しています。日本はLTE接続率で世界4位、LTE回線速度で16か国中14位でした。
日本キャリアはKDDIとソフトバンクが健闘、ドコモは振るわず
OpenSignalは、同社の回線計測アプリユーザーのデータ600万件をもとに、世界の事業者の「LTE回線(ダウンロード)速度」と「LTE接続時間率」の2014年2月版を公表しています。
日本の大手キャリア3社は、KDDIとソフトバンクが「つながる・速い(Good coverage and fast)」に分類され、ドコモが「つながらない・遅い(Poor coverage and slow)」に分類されています。
KDDIはLTE接続率86%で世界4位、回線速度15.8Mbpsで23位、ソフトバンクはLTE接続率71%で12位、回線速度は21.3Mbpsで5位と、KDDIが接続率、ソフトバンクが回線速度で上位に食い込みました。一方、ドコモはLTE接続率62%で12位、回線速度9.8Mbpsで32位と、振るわない結果となりました。
日本国内の回線速度の傾向は、RBB TODAYの発表した全国104万件のデータによる比較と同様となっています。
国別では接続率は韓国、速度はオーストラリアがトップ
国別平均でLTE接続率を比較すると、韓国がトップで91%、以下スウェーデンの88%、香港の74%、日本は4位で68%と続きました。
おなじく国別平均で回線速度を比較すると、オーストラリアが24.5Mbpsでトップ、以下イタリア22.2Mbps、ブラジルと香港の21.0Mbpsと続き、日本は11.8Mbpsで16か国・地域中14位でした。
日本はLTE速度の改善率66%で世界トップ
各国の回線速度を、前回のデータ(2013年2月公開)と比較すると、多くの国で回線速度が向上しています。日本は7.1Mbpsから11.8Mbpsと、世界トップとなる66%の伸び率を示しています。
日本国内では、今夏にも次世代の高速回線「LTE Advanced」の周波数割り当てが決まり、2020年にはサービスが提供見込みです。国内各キャリアも、契約数を競う消耗戦から、次世代LTEなどを通じた「質」の競争にシフトすると見られています。日本のネットワークが世界トップレベルと誇れるようになって欲しいものですね。
参照元:OpenSignal
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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