iPhoneの絵文字が大幅に増える?日本発のEmojiで世界をハッピーに!
私たちが普段使っている「絵文字」は、文字では伝えきれない気持ちを伝えて、コミュニケーションを円滑にしてくれています。しかし、改めてiPhoneで使える絵文字を見ると、白人の顔が多いことに気付きます。
この状況を打破するため、Appleが絵文字に多様性を持たせる努力を続けていることをMTV act が報じています。
「絵文字に黒人がいない・・・」悲しみの声がAppleのCEOに届いた!
MTV actのjoey parker氏は、黒人の顔文字がないことを嘆くTwitter上のつぶやきを見て「絵文字に多様性を持たせるべきではないか」というメールをAppleのティム・クックCEOに送りました。
ティム・クックCEOはメールを読み、国際広報担当副社長を通して返信がありました。返信は、「ティムからメールの転送を受けました。ご指摘に同意します。絵文字は多くのプラットフォーム上の端末上で正しく表示されるよう、Unicode方式を採用しています。私たちはUnicodeコンソーシアムと連携して絵文字に多様性を持たせるための努力を続けています」という内容でした。
絵文字を定めるUnicodeコンソーシアムは国際組織
UnicodeコンソーシアムはApple以外にもGoogleやマイクロソフト、Yahoo!をはじめ、世界中のIT企業等がメンバーとなっている国際非営利組織です。企業以外にも、インド政府やUCバークレーも加わっています。

Unicodeコンソーシアムの主要会員
iPhoneだけでなく、AndroidやWindows Phoneとも共通のルールで定められて、世界中で使われる以上、Unicodeの絵文字セットを増やすための調整には時間がかかりそうです。
日本発の「Emoji」は多様性を持つ文化に
絵文字は、着実に多様性を獲得しています。2012年には、iOS 6の登場にあわせて「カップル」のバリエーションとして、ゲイとレズビアンの絵文字が追加されています。
日本発の「Emoji」は、世界の人々に親しまれて定着し、「文化」と呼べる領域に達していると言えそうです。「Emoji」文化は、人種や性などの多様性を持ち共生する、成熟の段階を進みつつあります。
クールでポップな「Emoji」は海外でも受けが良く、アメリカの歌姫ケイティ・ペリーが2013年にリリースした「Roar」の歌詞を絵文字で表現したミュージックビデオを発表し、Youtubeでは7,100万回以上も再生されています。
歌の英語が聞き取れなくても、どんな内容の歌詞なのか、だいたい分かってしまう絵文字の力はすごいですね。今年のアカデミー賞受賞作品を絵文字で表現する人もいました。
私たちも、何気なく使っている絵文字たちを改めて眺めてみると、意外な使い方を発見できるかもしれません。
参照元:MTV act
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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