アップル、iOS7.1でインターネット共有機能、いわゆるテザリングの悪用を規制
アップルはiOS7.1へのアップデートで、これまで提供してきたインターネット共有機能で、携帯電話会社がサポートしていない回線を使用したインターネット共有、いわゆるテザリングを手動で設定できないようにしたようです。
iOS7.1アップデート後、インターネット共有が使えない
アップルのサポートフォーラムには、このアップデートのせいでインターネット共有に不具合があるとする16,000近くのスレッドが立ち、200人の個人ユーザーもメールを送っています。アメリカ、イギリス、オランダ、エストニア、スウェーデンなど多くの国のユーザーが、最新バージョンのiOS7.1にアップデートした途端、インターネット共有機能が使えなくなったと報告しています。
フォーラムへの投稿によりますと、インターネット共有に必要なAPNの設定の情報を保存しようとしても設定画面では保存できないようで、この症状はフラッグシップモデルのiPhone5sをはじめほとんどすべての機種で発生しているようで、当初はソフトウェアの不具合と思われていました。
使用している回線はテザリングをサポートしているか?
しかし、フォーラムのメンバーとアップルのサポートとのやりとりを進めるうちに原因が特定され、どうもテザリングで利用している回線が携帯電話会社に認証されていないことがインターネット共有機能が利用できない原因のようでした。インターネット共有、いわゆるテザリングをサポートしている携帯電話会社のユーザーは、もちろんこれまで通り問題なく利用できるのですが、テザリングをサポートしていない携帯電話会社の場合には、サポートしている携帯電話会社のSIMカードに変更することで問題なく利用することができました。
テザリングをサポートする正式回線でなければインターネット共有は使えない
携帯電話会社によってはユーザーにテザリングを許可していたとしても、アップルとの契約が更新されておらず提供できなくなっている可能性もあれば、本来はユーザーがテザリングサービスを利用するために携帯電話会社に追加の料金を払わなければならないのに支払わずに利用していたりという例もあり、アップルは今回のiOS7.1のバージョンアップでインターネット共有、テザリングを悪用することに歯止めをかけた模様です。
参照元:Apple Insider
執 筆:リンゴバックス
iPhone Mania編集部
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