4人に1人が所有のタブレット一番人気はiPad。差別化のカギはカメラ、丈夫さ、音質か
MMD研究所が3月12日に発表した「2014年2月タブレット端末に関する定点調査」によると、iPadなどのタブレット端末の所有率は24.9%と、前回調査(2013年6月)よりも4.7%上昇し、4人に1人が所有しています。所有するタブレットに8割弱が満足しています。今後、「カメラ性能」や「堅牢性」「音質」が差別化のカギとなりそうです。
タブレット所有率は25%、日本ではタブレットもiOS人気高い
調査は、2014年2月17日から19日にインターネット調査で行われました。全国の20代~50代の男女13,117人を対象にスクリーニングを行い、タブレット所有者に本調査を実施しています。
タブレット端末の所有率は24.9%で、2013年6月の前回調査から4.7%上昇しています。現在、およそ4人に1人がタブレット所有者です。
機種別の所有率は、iPadシリーズが47.4%でトップですが、前回までの6割超から約15%低下しています。一方で、Nexus(前回9.2%→15.5%)やKindle(前回2.9%→5.8%)などと上昇しており、タブレットの普及とともに端末の多様化が進む傾向がうかがえます。
「その他」を除いたOS別では、iOS端末が52.1%、Androidが42.4%、Windowsが2.5%となります。
一方、先にガートナーが発表した2013年の世界タブレット販売台数シェアではAndroidが61.9%、iOSが36.1%でした。保有台数シェアと販売台数シェアでデータの性質が異なりますが、日本ではiPhoneと同様に、iPadの人気が高い傾向があるようです。
iPadは9.7インチモデルが75%、Wi-Fiモデルが64%で人気
最大のシェアを誇るiPadシリーズのうち、最も所有率が高かったのはiPad2 Wi-Fiモデル(2011年3月発売)の13.9%、次いでiPad mini Wi-Fiモデル(2012年11月発売)の13.5%でした。
iPadの画面サイズ別では、iPadシリーズ(9.7インチ)が75.5%、のiPad miniシリーズ(7.9インチ)が24.5%と、iPadシリーズがおよそ3対1の比率で多くなっています。
iPadの通信回線別では、Wi-Fiモデルが64.1%、Wi-Fi+ Cellular(3Gまたは4G)版35.9%とWi-Fiモデルの所有率が高くなっています。
タブレットへの満足度は約8割、「カメラ」「堅牢性」「音質」の満足度改善が差別化のカギ?
所有するタブレットの「総合的な満足度」は、「満足」と「やや満足」の満足計が78.7%と、タブレット保有者の8割弱が満足しています。特に満足計が高かったのは「画面の大きさ」で85.6%、以下「端末の大きさ」85.0%、「文字の大きさ」80.0%となりました。
一方で、相対的に満足度が最も低かったのは「カメラ機能」の44.9%で、調査項目中で唯一、半数を割りました。これには、最新型のiPad Air/ iPad mini Retinaでは背面カメラが500万画素と、iPhone5s/5cの800万画素に見劣りすることが影響していると考えられます。
他に満足計が低かったのは「堅牢性の高さ」53.8%、「音質の高さ」56.3%でした。いずれも過半数が満足と答えているものの、持ち歩く際や、映画などのコンテンツを楽しむ際に気になっているポイントと見られます。今後、タブレットの販売競争ではカメラ性能や本体の丈夫さ、音の良さが差別化のポイントとなりそうです。
iPadについては、MicrosoftがOfficeを近々提供すると見られているほか、JAL国内線や海外エアラインで機内エンターテイメントに利用可能となるなど、今までタブレットを利用していなかったユーザーの関心を引く環境が整ってきています。
今後、関心がなかった人も欲しくなるようなタブレット端末の発売や、タブレットの性能を活かした魅力的なアプリ、周辺機器の登場が楽しみですね。
参照元:MMD研究所、MMD研究所ブログ
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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