Apple、iWatchに合わせてSiriの提携先やAPI提供を模索
AppleはリリースがうわさされているiWatchの小さな画面でも、次期iOS8でSiriが機能するように、提携先を広げようとしているようです。
Apple、Siriを機能強化
AppleのデジタルパーソナルアシスタントSiriの開発に詳しい関係者の情報によりますと、AppleはユーザーがApple以外のサードパーティ製のアプリを指定できるようにして、Siriの検索能力を改善しようとしているようです。そのためにはそれぞれのアプリにどのような機能があるかをSiriがよく理解しなければなりません。
現在、iPhoneユーザーはSiriで天気やウェブ上で情報を検索できますが、レンタカーを借りたり、ホテルを予約したり、iMessage以外のアプリでメールを送信したりすることはできません。
Appleはやっと、Fandangoで映画のチケットを買ったり、OpenTableでレストランを予約したりできるようSiriを変えようとしているようです。しかし、Siriがこのような機能を実現するためには1回限りの取引ではなく、当然ですがカスタマイズも必要になります。
一般的に検索を仲介するサービスは直接的なマネタイズのビジネスモデルよりも価値があり、多くのiPhoneユーザーが使用するSiriがAppleにもたらす価値は計り知れません。
API提供か、アプリと提携か
今回、Appleはアプリとのインターフェースを可能とするAPIを開発していると思われていますが、同時にYelpやOpenTableなどアプリを選定して、提携を模索しているようです。しかし、このような提携は提携先のこれまでの価値を毀損する可能性もあります。また、最終的には多くの衝突や不具合で提携が終わる可能性もあります。
例えば、iPhoneでSiriにアポイントを入れるように伝えたとして、iPhoneに3つのカレンダーアプリがインストールされていた場合、Siriは一体どのアプリを選べばよいのか迷ってしまいます。
Siriの拡張には多くの課題
Siriの提携先を広げるのは、まだまだこれからなのですが、どこと提携するかを決めるのはとても難しい問題です。例えばメッセージアプリの場合は、Facebook Messengerか?Skypeか?Google Hangoutsか?このような大規模な提携は間違いなく、どこに決めようが不公平だという声が出るでしょうし、Appleを間違った方向に向かせてしまいかねません。
いずれにしても、提携先を選定するにしても、APIを提供するにしても、どのように機能するのか具体的な情報が出てくるまでは非常に課題が多いと思います。個人的にはどこかと提携するというよりも、Siriは純粋に音声入力に特化したほうが良いと思いますが、皆さんはどう思われますか?
参照元:iMore
執 筆:リンゴバックス
iPhone Mania編集部
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