Appleの検索広告事業、2020年には20億ドル規模に〜アナリスト予測

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Appleの検索広告事業は今年5億ドルの売上高となる見込みですが、2020年には20億ドルまで成長すると、英国金融系調査会社Bernsteinのアナリスト、トニ・サコナギ氏が予測しています。

iPhone依存から脱却したいApple

iPhoneに大きく依存する体制から脱却したいAppleにとって、広告事業の成長は重要です。Appleの検索広告(Search Ads)は、App Store検索画面の一番上に表示され、薄いブルーが背景にかかり、評価の星印の前に「Ad」の文字が入ります。
 
サコナギ氏は現地時間22日に投資家向けに公開したメモに、Appleの検索広告事業による売上高が2020年までに20億ドル(約2,256億円)に達するというのは、サービス事業の売上高に比べれば「控えめ」なものだと記しています。2018年度第3四半期(2018年4月−6月)に95.5億ドル(約1兆770億円)と、四半期として過去最高の売上高を記録したサービス部門については、2020年末までに通年で490億ドル(約5兆5,270億円)に達すると、同氏は予測しているからです。

広告スペースやスポットの拡大で売上増に

Appleは今後、広告を掲載するスペースやスポットを増やすなどして、検索広告事業を拡大するだろうとサコナギ氏は見ています。GoogleやAmazonとは異なり、現在Appleは検索結果の最初のページに1つしか広告を掲載していないため、広告を増やす余地は充分にあるからです。また現在広告掲載を行っていない中国のApp Storeへ事業拡大すれば、さらなる売上増が期待できます。
 
20億ドルという数字は、昨年のApple Musicの売上高とほぼ等しくなりますが、総利益は検索広告のほうが高いとのことです。
 
Appleは現地時間11月1日に、2018年度第4四半期(7月−9月)の業績発表を行う予定です。

 
 
Source:CNBC
Photo:Apple
(lunatic)

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