世界のタブレット市場、前年比7割の伸び。iPadはシェア16%失う
調査会社のガートナーは、世界のタブレット販売動向のデータを公表しました。タブレット全体の販売台数は1億9,500万台で、前年から約7割の伸びを示しています。
Androidがシェア62%でiOSを抜く。iPadのシェア、36%に急落
OS別ではAndroidが62%を占め、前年首位だったAppleのiPadを抜いて首位に立ちました。iPadは2012年には52.8%と市場の過半数を握っていました。しかし、急拡大する市場の中で伸び悩み、2013年には36.0%と、王者の座をAndroidに明け渡しています。
ガートナーの分析によると、Androidは小型で低価格のタブレットが支持されたことでシェアが拡大しており、iPadはシェアを失っているもののハイエンド市場では依然として強い勢力を誇っています。Windows 8.1を売り出したマイクロソフトのシェアは2012年の1.0%から2.1%と伸びていますが、まだ存在感を示すほどではありません。
メーカー別シェアはAppleがトップ。急激に存在感増すサムスン
メーカー別ではAppleが36%でシェアトップを維持しましたが、サムスンが7.4%から19.1%と存在感を増しています。
Appleは2012年の52.8%から2013年の36.0%と、16.8%のシェアを失っています。一方で、サムスンが2012年の7.4%から2013年に19.1%と大きくシェアを伸ばしています。
販売台数でみると、Appleが6,100万台から7,000万台と約15%の伸びにとどまったのに対し、サムスンは858万台から3,740万台と、4倍以上の急激な伸びを見せています。
ガートナーの分析では、サムスンは「Galaxy tablet」の巧みなマーケティングとプロモーションで、王者・Appleとの差を縮めたとしています。
2013年のタブレット世界市場、新興国で爆発的伸び。iPadの行方は?
2013年のタブレット世界市場全体は約7割伸び、市場の急成長ぶりを印象付けました。ガートナーによると、特に大きな伸びを示したのは新興国市場で、前年比145%伸びており、先進国市場が31%の伸びにとどまったのとは対照的です。
価格が販売動向に大きく影響する新興国市場では、低価格帯の商品が良く売れており、高価格帯に位置するAppleのiPadは苦戦を強いられているようです。Appleは新興国市場を攻略すべく、低価格帯のタブレットを販売することはあるでしょうか?「世界一」と称されるブランド価値を守るため、あえて高価格帯に留まる戦略を維持するでしょうか?
今年から来年にかけて発売されると噂されるiPadの新商品の位置づけが楽しみです。
参照元:Gartner
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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