2014年2月28日20:17公開

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最高にセキュアなスマホ、もうすぐ登場!製造はまさかのボーイング!

本体を開けようとするとデータが自動消去


 
「このメッセージは自動的に消去される・・・」スパイ映画に出てきそうなスマートフォンが、特殊な任務の方々向けに近々、発売されます。製造は、Appleでもサムスンでもなく、航空機のボーイング!
 
「ボーイング・ブラック」と名付けられたこのスマホは、軍用機や大統領専用機も製造する同社のセキュリティ技術を結集して開発され、端末を開けようとするとデータを自動消去する機能が搭載されています。

本体を開けようとするとデータが自動消去

「ボーイング・ブラック」は、政府機関とその取引先企業を対象に販売されるとのことで、一般への販売はしないそうです。本体のエポキシ樹脂で覆われたネジを不正に開けようとした場合、自動的にデータが消去され、端末の操作も不可能となります。
 

製品説明の背景にペンタゴンが出るスマホはコレだけでは?

製品説明動画にペンタゴンが出るスマホはコレだけでは?


 
「ボーイング・ブラック」の購入者は、ハードウェアやソフトウェア、アプリなど、ボーイングが「秘密」と指定した全てを口外しないとする契約への同意まで求められます。iPhone発売直後に恒例の「分解レビュー」などしようものなら、大変なことになりそうです。

衛星通信、生体認証、位置追跡装置を追加可能!

「ボーイング・ブラック」はAndroidで動作し、4.3インチのディスプレイ、バッテリーは1590mAh、CPUは1.2GHzのデュアルコア「ARM Cortex-A9」を採用し、本体サイズは幅67.6mm、高さ131.9mm、厚さ13.25mmで、重量は170g、です。700MHz、1.7GHz、2.1GHzのLTEに加え、WCDMAとGSMでの通信も可能です。
 
ボーイング・ブラック
 
このスペックだけだと平凡に思えますが、内蔵ストレージにはデータが暗号化されて保存されるのに加え、SIMカードを2枚使用でき、政府用と一般用のネットワークを切替えて通信可能です。また、周辺機器を取り付けることで、大容量バッテリーやソーラー充電に加えて、衛星通信や位置追跡、生体認証といったスパイらしい機能が利用可能となります。
 
衛星通信、生体認証、位置追跡装置を追加可能!

ここまで詳細スペック公開していいのか?

米連邦通信委員会(FCC)が、2月26日にボーイングの申請を受理し、スペックを公開したのを受けて、ボーイングが詳細なスペックを公開しています。
 
最近、アメリカ空軍がBlackBerryからiPhoneとiPadに導入端末を変更しましたが、「ボーイング・ブラック」はどんな人たちが使うのか、興味深いですね。
 
機密のスマホなのに、詳細スペック公開していいのか?
 
現時点でボーイングは、価格について公表しておらず、発売時期は「まもなく」とのこと。ところで、ここまで詳細にスペックを公開してしまって良いんでしょうか?採用OSが、ハッカーの格好の標的であるAndroidというのも少し気になります。なお、情報のリークを防ぐため「ボーイング・ブラック」は、中国ではなくアメリカ国内で組み立てられます

 

 
 
参照元:BOEING、QUARTZ
執 筆:hato

著者情報

iPhone Mania編集部

iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!

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