間違った相手へのメール送信を防ぐスタートアップ企業、巨額の資金を新たに調達


 
Eメールを送信する際、プライベートな内容を間違った相手に送ってしまうことほど怖いことはありません。そんな危険な状況を防ぐため、ソフトウェア開発を行っている英スタートアップ企業Tessianが、巨額の資金調達に成功したと伝えられています。

大きなプラットフォームへと成長するか?

数多くの巨大プラットフォームへ投資してきたベンチャーキャピタル、Balderton CapitalとAccelが、Tessianという新興企業へ1,300万ドル(約14億3,700万円)の投資を決めたことがわかりました。メールの誤送信を防ぐためのソフトウェアを開発する企業です。Balderton CapitalとAccelは、これまでソーシャルネットワークサービスFacebook、ファイル共有サービスDropboxや、出前サービスDeliverooへと早期の出資を行ったことで知られています。
 
Tessianが開発しているソフトウェアは、送信されたEメールのパターンを分析することで、ユーザーのスペルミスや、間違ったコンタクトへの送信を、送る前に警告してくれるというものです。
 
創業者によれば、このソフトウェアはEU一般データ保護規則(GDPR)により、企業が罰金を科されるのを防止するのに特に有効とのことです。データ漏えいが発覚した場合、最大で国際的な利益の4%を企業は支払わねばならなくなったからです。

企業は著しく成長中

スタートアップ企業Tessianを創業したのは、公立研究大学インペリアル・カレッジ・ロンドンの卒業生の、トム・アダムス氏、エド・ビショップ氏、ティム・サドラー氏の3人です。2013年に起業されたTessianは、昨年400%の収益の成長を記録し、従業員の数も13人から50人に増加しています。
 
共同創業者のサドラー氏は、「現在、間違った相手へのメール送信は情報セキュリティインシデントで最も多いものとなっている。GDPRが有効となった今、起業はこの問題を最優先すべきだ」と、コメントしています。
 
 
Source:The Telegraph
(lexi)

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