Airbus、Delta Airline、Sprintらが、航空機内でのネット通信速度や質を向上させる目的で提携しました。
「Seamless Air Alliance」イニシアチブ
Airbus、Delta Airline、Sprintらは、スペイン・バルセロナで開催中の世界最大級のモバイル関連展示会Mobile World Congress(MWC)において、「Seamless Air Alliance」イニシアチブの立ち上げを発表しました。乗客が機内でも地上と同じようにモバイルデバイスを使い、高速ネット通信ができる環境作りを目指すとしています。
航空機内でのネット接続の世界標準を策定するのが目標であり、Airbus、Delta Airline、Sprintらはほかの航空機メーカー、通信企業、航空会社にも参加を呼びかけています。標準を策定するにはハードウェアやソフトウェアの開発や、政府などの認可を受ける必要があるため、しばらく時間がかかるだろう、とWall Street Journalは報じています。
実現すれば乗客は、現在は航空会社ごとに異なる機内でのネットサービス用アプリをそれぞれダウンロードする、飛行機でネットを利用するたびに面倒な登録手続きをする、クレジットカードで決済するといった、面倒な手間が省けるようになります。
すでに複数社がイニシアチブに賛同
今回のイニシアチブには、前述の3社に加え、インドを拠点としアジアおよびアフリカでモバイル通信サービスを提供するBharti Airtel、衛星通信のOneWeb、同じく衛星通信のEchoStar傘下のHughes Network Systems、航空機内ネットサービスプロバイダのGoGoが名を連ねています。
WSJによれば、今回イニシアチブ賛同を表明した企業のみで、すでに世界全体で1億5,000万人の乗客、4億5,000万人のモバイルユーザーにサービスを提供していることのことです。
Source:Wall Street Journal via 9to5Mac
Photo:Flickr/Anthony Quintano
(lunatic)