アップルの人材引き抜きから見えた!iWatchで血液検査、iPhone 6は虹彩認証?
9to5Macによると、アップルは最近、生体認証や医療用センサーの専門家2名を引き抜き、研究に取り組んでいる模様です。顔認証や、眼球の虹彩認証がiPhone 6や、期待のウェアラブルデバイス「iWatch」に搭載される可能性もあります。
アップル、生体センサー技術の専門家2名を引き抜き
今年初め、アップルは生体センサーの専門家2名を引き抜きました。その一人Nancy Dougherty氏は、Sano Intelligence社でハードウェア開発の責任者でした。同社は、針を使わずに紙ヤスリが皮膚にあたった程度の感触での手軽な血液検査を可能にする技術を開発するベンチャー企業です。

Nancy Dougherty氏
(画像:linkedin)
もう一人は、医療機器企業Vital Connect社で研究開発担当副社長として生体センサー開発を率いていたRavi Narasimhan氏です。Vital Connect社は、心拍数や体温、睡眠やストレスの状態等を遠隔測定可能な多機能生体センサーの開発で実績があります。

Ravi Narasimhan氏
(画像:idownloadblog)
9to5Macは、両氏がアップルで担当する業務の詳細は不明ながら、アップルが生体センサー技術に注力していることは間違いない、と分析しています。また、シリコンバレーでは最近、企業間で優秀な技術者の引き抜き合戦が勃発していると伝えています。
iWatchで血液検査、iPhone 6と連携か?
手軽な血液検査を可能にする技術をアップルの製品に搭載する場合、真っ先に思いつくのはアップルが開発中と噂されるウェアラブルデバイス「iWatch」でしょう。現在、日常生活に血液検査が入り込んでくる生活はイメージしにくいかもしれません。
しかし、シリコンメモリーの音楽プレーヤー、タッチスクリーンで滑らかに操作し簡単にインターネット接続できる携帯電話や、タブレットを世界に送り出したアップルは、私たちが発想したこともなかった製品で大きなカテゴリを作ってきた企業です。iWatchをきっかけに、生体センサー技術搭載製品が一気に普及することも考えられます。
iPhone 5sに搭載された、「動き」を検知するM7モーションコプロセッサは、現在のところ、メインのA7プロセッサの負荷低減のほか、歩数計アプリ等に利用されている程度で、やや地味な存在です。しかし、生体情報を収集するiWatchと連携すれば、健康状態の把握や蓄積に大いに活躍する可能性もあります。
iPhone 6には虹彩認証または顔認証を搭載か?
アップルが進めているとされる生体認証研究については、複数の情報があります。iPhone 5sに搭載した指紋センサーを、ホームボタンではなく画面に内蔵する研究や、眼の虹彩による個人認証の研究、コンパスや加速度センサーを顔認識の精度向上に活用する研究を進めているとの情報があります。これらの技術は、個人認証によるセキュリティ向上のほか、写真認識技術などにも活用されると考えられます。
最近の特許や買収情報から見える、iPhone 6への生体認証搭載の可能性
最近公開された特許情報では、昨年12月にアップルが顔認証によるデバイス制御技術の特許を取得しています。これは、顔を認識してパスワードの代わりにコンピュータ機器を制御する技術で、iPhone 5sで採用した指紋認証に続く認証方法として話題になりました。
2014年早々に報じられた人気写真アプリSnappyCamの買収も、カメラの性能向上ではなく個人認証用ソフトウェアに技術を転用するのが目的とも考えられます。
2014年中に発売されると言われるiPhone 6やiWatchは、私たちの想像もしていなかった技術を搭載して姿を現す可能性があります。今後も、ますますアップルの動向に注目が集まりそうです。
参照元:9to5Mac
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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