12日、Appleの新モデル発表イベントにてiPhone史上初となるベゼルレススクリーンモデルのiPhone Xが披露されました。スマートフォン市場を牽引するAppleがベゼルレスへと足を踏み入れたことで、デバイスの大きさに対してスクリーン面積をなるべく大きく取る、今後のスマートフォンデザインの方向性が決定的なものになりつつあるなか、著名なデザイナーであるフィリップ・スタルク氏もベゼルレスに賛同する意を公表しました。
スクリーンが全面に拡がることの妥当性
フィリップ・スタルク氏は、浅草のアサヒビールスーパードライホールのデザインを担当したことで知られており、故スティーブ・ジョブス氏により委託され、ヨットのデザインも手掛けた著名なデザイナーです。
東京墨田区にあるアサヒビールスーパードライホール
XiaomiのベゼルレスモデルであるMi Mixシリーズをデザインしたスタルク氏は、スクリーンがデバイスのほとんどを占めるベゼルレスなスマートフォンの設計に関して、以下のコメントを公表しています:
すべての製品は脱物質化に向かっていき、物質性が際限なく失われていくなか、知性の肥大化は止まらない。電話はとても良い例だ。…
…電話の物質性が失われていくとき、生体工学(バイオニクス)へとたどり着く。電話は体の一部として組み込まれ、そこにデザインはなくなる。…
…スクリーンがデバイスのすべてとなり、完全なるフルスクリーンになること、それ以外に道はないのだ。
Appleは、iPhone X、iPhone8、iPhone8 Plusに搭載されているA11チップをBionic(生命体的)と名付けるなど、体の一部となっていくようなスマートフォンを目指しているのかもしれません。
Source:The Verge
(lexi)