Google ストリートビューと言えばあの大きな球体型の360°カメラを思い起こす方も多いことでしょう。時に登山家の背中に背負われ、雪中登山にも同行したあの特徴的なカメラが8年ぶりにアップデートされることになったようです。
より鮮明でズレの少ないストリートビューへ
2007年に始まったGoolge ストリートビュープロジェクトは今年で10周年を迎えます。車上カメラに始まり、スノーモービルでの登山から博物館の内部まで、世界中のあらゆる場所を撮り続けてきたカメラが生まれ変わります。
従来の球体型360°カメラ/2013年1月1日撮影(Eli Duke/Flickr)
前モデルのカメラが15のカメラで構成された球体型だったのに対し、現モデルは7つのカメラと位置情報を取得するためのレーザーレーダーによるコンパクトな構造となっています。カメラはそれぞれ20メガピクセルで、新たに追加されたHDサイドカメラで看板などの文字情報も取得することができます。
アップデートされたストリートビューカメラ
下部のHDサイドカメラ
AIとの組み合わせで拡がる検索サービス
より鮮明になった画像とAIを組み合わせることにより、ストリートから番地情報や店名、営業時間までもをアルゴリズムを使って自動的に取得し、検索データベースへと追加することができるそうです。
今までのストリートビューでは住所からのみ地図上での特定の位置の検索が可能でしたが、AIを使って取得したより豊かな深い情報を元にすることで、「角の教会の隣のピンクの店の名前はなんだっけ?」などといった質問から位置検索ができるようになると、マップ部門トップのジェン・フィッツパトリック副社長(VP)は語っています。
前モデル画像(上)、現モデル画像(下)
前モデル画像(上)、現モデル画像(下)
前モデル画像(上)、現モデル画像(下)
Source:Wired via The Verge
Photo:Eli Duke/Flickr
(lexi)