人気者「Bump」を葬ったのはGoogleかiPhoneか?データはzipで保存可能。
Bump Technologiesは、iOS / Android向け連絡先交換アプリ「Bump」と写真共有サービス「Flock」の提供を2014年1月末で終了し、アプリを使うこともできなくなると発表しました。Bump Technologiesは昨年9月にGoogleによって買収されており、同時期からアップデートの提供もされていませんでした。
サービス終了の理由は「サービス提供は新しいプロジェクトに注力するため」と発表されていますが、iOS 7で実装された「Airdrop」で「Bump」と同様の機能が利用可能になるなど、環境の変化も影響していると考えられます。
iPhone黎明期の人気アプリ「Bump」
2009年3月に提供された「Bump」は利便性だけでなく、クールな連絡先交換の方法として大人気アプリとなりました。
「Bump」サービス終了のニュースに寂しさを感じるiPhoneユーザーも少なくないでしょう。筆者も、日本のガラケーに多く装備されていた赤外線通信の代わりに、iPhoneどうしをコツンとぶつけることで連絡先交換ができる新しい体験にワクワクしたものです。
iOS 7が登場し、「Air Drop」で連絡先や写真の交換が標準機能で可能となったことにより、「Bump」ユーザーは急激に減ったことが想像されます。2013年9月の買収発表以降、新しいアップデートは公開されておらず、iOS 7のデザインに対応することもありませんでした。
写真コミュニケーションアプリ「Flock」
「Flock」は2012年7月に登場した写真共有アプリで、友人と一緒に映った写真を簡単に共有できるのがセールスポイントでした。Googleには、力を入れていながら今一歩普及の進まないSNS「Google +」があり、「Flock」の技術を「Google +」に取り込もうという狙いがあったのかもしれません。
データはzip形式でエクスポート可能
「Bump」「Flock」ともに、アプリを開くとデータエクスポートの方法が英語で案内されます。「Bump」のデータは以下の手順でエクスポート可能です。
ただし、データはzip形式圧縮ファイルで届きます。そのため、パソコンで受信するのがスムーズでしょう。iPhoneで開く場合「GoodReader」等のアプリが必要です。
1:アプリを開くと表示される画面で「EXPORT RECEIVED ITEMS」をタップ
2:エクスポートデータの送信先メールアドレスを入力し「送信」をタップ
3:メールアドレス確認のダイアログが出るので確認し「OK」をタップ
4:メール送信完了画面が表示されます。
5:指定したアドレスにメールでエクスポートファイル(zip形式)が届くので、保存
初めて「Bump」を使ったような新鮮な興奮の再来に期待
「Bump」終了は、iPhoneを古くから使っているユーザーには寂しいニュースです。しかし私たちは近い将来、Bump Technologiesの技術が活かされたサービスを目にすることでしょう。初めて「Bump」を使った時のような、新鮮な興奮を与えてくれるサービスの登場を期待して待ちましょう。
参照元:Bump Blog
執 筆:hato
iPhone Mania編集部
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