アップルとグーグル、2014年は車載用システムでバトル
新年早々にラスベガスで開催されるConsumer Electronics ShowでグーグルとアウディがAndroidベースの車載用OSシステムを発表するとウォール・ストリート・ジャーナルが伝えています。このAndroidベースのシステムでは車載のシステムとAndroidベースのモバイル端末を連携してさまざまな情報やエンターテイメント機能を提供するようです。
アップルのiOS in the Carが半年ほどリードか
アップルが車載用の「iOS in the Car」を発表したのは6月に開催されたWWDCですが、アップルはこの機能を非常に重要視しておりCEOのティム・クック氏が自らもそう発言しているほどです。iOS in the Carが2014年発売のHONDAのCIVICに搭載されるとの報道がありましたが、機能の詳細については今のところ明らかにされておらず、車載のコンソールにあるディスプレイとiPhoneがシームレスに連携してナビゲーション、電話、メッセージがハンズフリーで利用できるという概要しか伝わっておりません。また、アップルが準備しているアップデート版のiOS7.1はこのiOS in the Car機能のためリリースが3月にずれ込むとも言われており、わかっている概要だけの機能では既存のシステムでも十分対応可能であり、アップルがどのようなサプライズ機能を提供するのか期待されているところです。
アップルは既に多くの自動車メーカーとタイアップ
アップルは既にHonda、Acura、Mercedes-Benz、Nissan、Infiniti、Ferrari、Chevrolet、Hyundai、Kia、Volvo、Opel、Jaguar、BMWそれぞれのブランドと提携してiOS in the Carを搭載する準備を進めていますが、グーグルはパートナーにアウディを選んで今回新しい機能を発表する模様です。
すでにグーグルの車載システムを搭載したアウディを試乗したドライバーによるとTegra製のプロセッサーを搭載した車載システムがすでに導入されていてグーグルマップやグーグルアースなどグーグルのナビゲーションシステムが利用できるようになっているようで、技術的にはドライバーがいなくても自動運転できる機能も搭載が可能なようです。
またFordは車載システムでは先駆者的なメーカーですが、Microsoft Syncのプラットフォームを利用し、この6年間にすでに1,000万台に同社のシステムを導入しています。この2月にはさらに機能を強化するためにネットワークにLTEを導入し、8月にはノキアのプラットフォームを導入することも発表しています。
今回のグーグルとアウディのパートナーシップにより今後4〜5年の間に新しいモデルに導入していくと発表される模様ですが機能の詳細については明らかにされていません。
アップルが提供する新しいドライバー体験に期待
今年3月にリリースされるiOS7.1で、アップルが考えるiOS in the Carの機能が搭載されることになれば、アップルはドライバーにも新しいユーザー体験を提供してくれることになるのですが、iOS in the Car機能がiOS8で提供ということになれば、次期iPhoneが発表されるまで待つ必要が出てきます。
いずれにしてもアップル対グーグルの車載システムでのバトルはこれから本格的になっていくようです。ところでどちらの陣営にもトヨタの名前が出てこないのですが、自社で何か開発しているのでしょうか?気になります。
参照元: BGR
執 筆:リンゴバックス
iPhone Mania編集部
iPhone Mania編集部です。iPhone、MacなどApple製品が大好きな国内外のライターが集まり、2013年から記事を執筆しています。Apple製品の最新情報から使い方、お役立ち情報まで、幅広くお伝えしていきます!
iPhone Mania編集部ライター: リンゴバックス の記事一覧