パリのスタートアップ企業が集まる地域を囲む道路に、Apple共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏の名前を付ける案が苦境に立たされています。
スタートアップ企業の集積地に「スティーブ・ジョブズ通り」
パリ第13区で、1,000社のスタートアップ企業を集めるHalle Freyssinet地域の開発が進んでいます。第13区長のジェローム・クメー氏(フランス社会党)が、テクノロジーで次世代を切り開く起業家を応援するため、同地区を囲む4車線道路の名前をスティーブ・ジョブズ氏にちなんだ名前にしようと提案しました。
これに、フランス共産党が反対し、議論となっています。iPhone等の組み立てを行うサプライヤーの工場での労働問題や、税金逃れ疑惑があることが反対の理由です。
代替案として名前が浮上した数学者のエイダ・ラブレス
ジョブズ氏の代わりに名前の候補として提案されているのは、19世紀のイギリス出身の数学者で世界初のコンピュータプログラムを書いた、と言われるエイダ・ラブレスです。
英国貴族の出身ながら数学に打ち込んだエイダの、コンピュータの発展への貢献を讃えてMicrosoftの認証用ホログラムステッカーに肖像が使われています。
以下は、Halle Freyssinetのビジネスインキュベータ施設のイメージ映像です。
Source:9to5Mac
Photo:Wikipedia, Wilmotte & Associés
(hato)