アップル、再び中国のネット検閲を回避するアプリをApp Storeから削除
アップルは中国政府によるインターネット検閲を回避するアプリをApp Storeから削除したようで、今回と同じようなアプリの削除はこの3カ月で2度目となり、アップルはこの対応について非難を浴びることになりそうです。
削除は中国政府の要請か
Agence France-Presseのレポートによりますと、削除されたFreeWeiboというアプリは中国版のTwitterのようなサービスであるSina Weiboを中国政府の検閲を回避してアクセスできるアプリなのですが、13日にApp Storeから削除されたと伝えています。FreeWeiboの開発会社はAFPに対し中国政府による要請で削除されたようだと話しています。
Weiboでの検索で中国の生の声の収集が可能だが
FreeWeiboは国営のオランダ放送と提携し、Sina Weibo上でいかなる法律や規制、ポリシーを排除し中国政府による検閲を受けずに匿名で検索を可能にするという趣旨で開発されたようなのですが、Apple Insiderが香港から中国のApp Storeにアクセスしたところ既にアプリが削除されていることが確認されました。
FreeWeiboの開発者は、アップルから該当のアプリは現地の法律に違反しているためApp Storeから削除したと連絡があったとAFPに伝えていますが、アップルは特に中国での法律や規制に対する違反には非常に敏感で、これまでも同様の対応をしてきています。
アップル、これまでも複数のアプリを削除
例えば、アップルは10月にiPhoneなどのiOSデバイスのユーザーが、中国のネット検閲を回避できるOpen Doorと呼ばれるアプリを削除していますし、4月には中国政府が閲覧を禁止している書籍に中国のユーザーがアクセスできるアプリも削除しています。
アップルにとって中国市場は非常に重要なマーケットであり、現在は中国移動とのiPhoneの販売についての最終契約調印を控えている状況でもあり中国政府の方針に反して問題を起こしたくないというのが本音のところでしょうか。
筆者も中国出張の際にはGoogleのサービスやYou Tube、FacebookにアクセスできませんのでVPNサービスを利用して現地からアクセスすることがありますが、中国のネット検閲の状況はこのまま変わらないのでしょうか。
参照元:Apple Insider
執 筆:リンゴバックス
iPhone Mania編集部
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