アップルが射殺犯のiPhoneロック解除要請をはねのけたことを受け、テクノロジー業界やホワイトハウスを巻き込んで賛否両論の声が上がっていますが、一般ユーザーも同問題に対しての関心は高いようです。アップルストアで同社のプライバシー尊重姿勢に賛同するデモが発生しました。
アップルストア前で抗議デモ発生
「本当に危険だ」と述べ、カリフォルニア州のアップルストアでデモを行うのは、非営利団体のFight for the Futureです。「アップルに『バックドア』を作らせ、iPhoneをハッキングするというお墨付きをFBIは得てしまったんだ。彼らは何年もこうなることを願っていた。カリフォルニアのサンバナディーノで起きた悲劇を理由に、セキュリティを弱体化させ、全ての携帯を政府の監視に置こうとしている」
セキュリティの弱体化を利用するのは、米国政府やFBIのみではありません。「悪意あるハッカーや、海外政府、テロリスト、盗人、ストーカーだって利用しようとする」と同団体は警鐘を鳴らします。
テクノロジー界からも続々アップルに賛同の声
またテクノロジー界からも、アップルの姿勢に賛同の意を示す声が出ています。「ティム・クックのプライバシーに関するスタンスはずっと尊敬している」と語るのは、SNSアプリWhatsAppの創業者であるJan Koum氏です。「危険な先例を許してはいけない。今日この日、我々の自由(freedom and our liberty)が問題となっている」
また、グーグルのCEOであるSundar Pichai氏も、ティム・クックCEOの緊急声明に賛同する意をTwitter上で示しています。
1/5 Important post by @tim_cook. Forcing companies to enable hacking could compromise users’ privacy
— sundarpichai (@sundarpichai) February 17, 2016
なおデモは、今後も全米各地のアップルストアで複数回行われる見込みです。
Source：Sfist, cnBeta
(kihachi)