海外メディアにより、iPad Air(M4)のものとみられるベンチマークスコアが明らかになりました。
M3モデルから約17%のシングルコア性能向上が確認されています。
iPad Air(M3)ユーザーにとって買い替えの必要性があるのか、スコアをもとに検証します。
判明したGeekbenchスコアの詳細
今回浮上したベンチマーク結果をもとに、歴代モデルとの比較や上位機種との性能差を詳しく見ていきます。
M1〜M4世代の実測スコア一覧
今回報告されたiPad Air(M4)(8コアCPU/9コアGPU)のGeekbenchスコアは以下の通りです。
なお、iPad Air(M4)のスコアは2件の計測結果の平均値になります。
| モデル | シングルコア | マルチコア |
|---|---|---|
| iPad Air(M4)(今回・平均値) | 3,576 | 12,591 |
| iPad Air(M3)(前世代) | 3,048 | 11,667 |
| iPad Air(M2) | 2,598 | 9,848 |
| iPad Air(M1) | 2,298 | 8,291 |
| iPad Pro 13インチ(M5)(現行上位機種) | 4,140 | 15,675 |
M3モデルと比較すると、シングルコアで約17%、マルチコアで約8%の性能向上が確認されています。
M1世代からはマルチコアで約52%の大幅なスコアアップとなっています。
iPad Pro(M5)との性能差は約24%か
現行の上位機種であるiPad Pro 13インチ(M5)(税込218,800円〜)と比較すると、シングルコアで約14%、マルチコアで約24%の差があります。
iPad Air(M4)は税込128,800円〜と、iPad Proに対して9万円の価格差がある一方、純粋なCPU性能差は約24%にとどまる結果となりました。
ProMotionディスプレイやFace IDなどの付加機能が不要であれば、iPad Air(M4)は合理的な選択とみられます。
数値から読み解く性能向上の実態
スコアの数値が実際の使用感にどう影響するのか、Apple公称値との乖離も含めて検証します。
Apple公称値と実測値に乖離〜最大30%向上の根拠は
Appleはマルチコア性能についてiPad Air(M3)比で最大30%向上すると公表しています。
一方、Geekbenchの実測値ではシングルコアで約17%、マルチコアで約8%の向上となっており、特にマルチコアではAppleの公称値を大きく下回っている結果となりました。
この乖離は、Appleが特定の処理に最適化されたワークロードで計測しているためとみられます。
汎用的な処理能力を測るGeekbenchと、Appleの最適化されたベンチマークでは計測条件が異なるため、どちらが実態に近いかは用途によって異なると考えられます。
日常用途での体感差は限定的か
Webブラウジング・動画視聴・書類作業といった日常的な用途では、iPad Air(M3)からiPad Air(M4)への性能向上は体感しにくい範囲とみられます。
ベンチマークスコアの差が実際の操作感に反映されるのは、動画編集や3Dレンダリングなど処理負荷の高い作業に限られる可能性が高いと言えます。
iPad Air(M3)ユーザーは買い替え不要か
チップ性能だけでなく、ユニファイドメモリの変化も踏まえながら、買い替えの必要性を世代別に考えます。
買い替えを検討すべき条件〜ユニファイドメモリの増加が鍵
チップ性能の差だけを見れば、iPad Air(M3)ユーザーの買い替え優先度は低いと言えます。
しかし、見逃せない変化点が12GBユニファイドメモリへの増加です。
iPad Air(M3)の8GBに対し、iPad Air(M4)では12GBへと増加しています。
この差が特に影響するのはApple Intelligenceの利用です。
より大きなユニファイドメモリはオンデバイスでの生成AIモデルの処理に直結するため、Apple Intelligenceを積極的に活用したいユーザーにとっては実質的なアップグレードになるとみられます。
M1以前のユーザーには有力な移行先となる見込み
iPad Air(M1)からの移行を検討しているユーザーにとっては、マルチコアで約52%の性能差があり、ユニファイドメモリも倍近く増加することから、動作の快適さに明確な違いが生じる可能性が高いと言えます。
A14 Bionicなど旧世代のAチップを搭載したiPadを使用しているユーザーにとっても、有力な移行先となる見込みです。
iPad Air(M4)は3月4日より予約受付が開始されており、3月11日に発売予定です。
Photo: Apple
