手持ちで読むなら新型iPad mini(A20 Pro)、資料を見ながら書くならiPad Air(M4)が向いています。映画の明暗を手元で楽しみたいのか、図表と本文を一緒に見渡したいのかによって選ぶ機種が変わってきそうです。有機EL(OLED)と大画面の違いを読む内容へ結び付け、手書きメモを仕上げる場所やキーボードを持ち出す頻度まで考えると、使い方に合う一台を絞れます。
iPad miniとAirは読む場所から選ぶ
持って読むならmini、置いて書くならAirが基本です。同じ本を読む場合でも、移動中に続きを読みたい人と、机で内容を確かめながら書きたい人では、選ぶ理由が変わります。
| 項目 | iPad mini | 11インチAir | 13インチAir |
|---|---|---|---|
| 画面 | 8.5インチ・OLED | 11インチ・液晶 | 13インチ・液晶 |
| 本体重量 | 255g | 464g | 616g |
| 本体価格 | 119,800円 | 129,800円 | 169,800円 |
価格は11月7日確認の日本税込価格で、128GB・Wi-Fi・標準ガラスにそろえました。重量はWi-Fiモデルの本体のみで、アクセサリーは別売りです。miniと11インチAirの本体価格差は1万円です。
小説を持ち歩くならmini 資料はAirへ
文章を順に追うなら、移動の合間にも続きを開けることを重視できます。広さが欲しくなるのは、図と説明文を行き来しながら、ページ全体の配置をつかみたいときです。
miniのOLEDは高コントラストで、暗い部分と明るい部分の差を大きく表現できます。映画の夜景や写真の陰影を手元で眺めたいなら、画面の大きさよりも、明暗を楽しむことに価値を置けます。夜空と街の光を眺める時間と、図表の細かな文字を追う時間では、同じ「見る」でも求めるものが別です。
例えば、図表の数字を本文の説明と照合したい人なら、図だけを拡大して読むより、両方を見渡せるAirを選ぶ理由があります。動画を一人で見る時間を中心にするのか、資料を読み解く時間を中心にするのかで、表示方式と広さの優先順位を付けられます。
机ではパソコンで資料を読み、外では小説の続きを楽しむという分担なら、タブレットへ同じ資料を持ち出すことまで求めずに済みます。外で読むものをパソコンとは分けて選べる人には、資料を広げるための画面を携帯する必要性が下がります。
手書きメモはどこまで仕上げるかで選ぶ
短い言葉を残して後で仕上げるのか、図や説明を書き足して一枚のノートにするのか。手書きでは、メモの長さに加えて、どこまで書き上げるかが画面を選ぶ基準になります。両機種ともApple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)に対応しています。
例えば、読書中に思いついた疑問や、後で調べたい言葉だけを残すなら、メモは次の作業への入口です。帰宅後にパソコンで調べて文章にするつもりなら、外で使う端末には、一言を書き留めて持ち帰る役割を任せられます。持ち出す時点でメモの整理は帰宅後に回すと決めておけば、miniの小ささを生かしやすくなるはずです。
授業や打ち合わせの内容を矢印で結び、余白へ理由を書き足すなら、メモそのものが成果物です。この場合に思い浮かべたいのは、書き始めの数行ではなく、追記した後のページです。図の周りに説明を足す書き方なら、すでに書いた内容を見渡し、次の言葉をどこへ置くかを決めながら書き進めます。
後で文章にするためのメモは、言葉を拾って持ち帰れれば役割を果たします。一枚のノートに仕上げたい人は、言葉だけでなく図とのつながりも見返すため、書き足す途中から全体を見る広さが欲しくなります。
文章作成はAirで画面と入力をそろえる
文章作成では、画面に本文だけを表示するのか、調べた内容も一緒に置くのかを考えると、Airのサイズを絞れます。miniはBluetoothキーボードを利用でき、Airは他社製キーボードに加えて専用のMagic Keyboardにも対応します。
Airには本体と組み合わせる一体型の入力アクセサリーがあり、miniには同等の専用品がありません。Airは端末を手に持って読み、専用キーボードと組み合わせて書く使い方ができます。普段のキーボードを共用したい人は、それを持ち出す日と、端末だけで読む日を分けて考えると、必要な道具が決まります。
11インチは移動先でも書きたい人に
手持ちとキーボード入力を兼ねるなら、11インチAirが候補です。自分の原稿を少し直した後は本の続きを読むつもりなら、キーボードから離れて使う時間も考えてサイズを選べます。
毎回キーボードと画面の置き場所を用意して長文を書くなら、手持ち用の小ささを最優先する理由は弱まるでしょう。使い慣れたキーボードがあり、外では数行を直すだけなら、読む時間のほうを重視してminiを選ぶ余地もあります。
13インチは資料を広げて書きたい人に
13インチAirは、広い画面に資料を並べて作業できます。調べた内容を何度も見返しながら書くなら、文章だけを表示する場合より、参照先にも画面を割きたくなります。本文を長く書くかどうかに加え、引用したい一節や図表を見比べる時間も、サイズを選ぶ目安になるはずです。
11インチから13インチへの本体価格差は4万円です。資料はパソコンで確認し、iPadでは本文だけを書くつもりなら、広いほうを選ぶ必要性は下がります。逆に、参照先もiPadへ移す予定なら、書く文章の長さが変わらなくても、画面に置きたい情報は増えます。
普段読む資料や書き終えたメモを見返すと、持ち出しやすさと書き足す余白のどちらが必要かを、自分の使い方から確かめられます。
Photo: MacRumors
