HomeViewの上位モデルは2027年〜2028年にかけて発売される見通しで、ディスプレイサイズを約9インチに拡大し、360度回転するロボットアームを備えるとBloombergのマーク・ガーマン記者が伝えています。
現行HomeViewの据え置き型では、ディスプレイの向きをユーザー自身が調整する必要がありますが、上位モデルでは話者の方向へ自動的に画面を向ける仕組みが採用される可能性があります。
現行HomeViewは話者追従に非対応
先日発表されたHomeViewの据え置き型も、ベース部とディスプレイをアームで接続する構造を採用しています。ただし、使い勝手の面では改善の余地があるとガーマン記者は指摘しています。
現行モデルでは、Siriへ音声で指示する際にディスプレイを自分の方向へ向けるか、正面に立って操作する必要があります。
HomeViewの周囲に複数の登録ユーザーがいる場合でも、ディスプレイ正面にいるユーザーを中心に認識するため、誰に応答しているのか分かりにくくなる場面もありそうです。
上位モデルは9インチ+ロボットアーム
この課題への対策として開発されているのが、以前から噂されている上位モデルです。
コードネームは「J595」とされ、外観はHomeViewに似ているものの、約9インチのディスプレイと360度回転可能なロボットアームを備える点が大きく異なるとされています。
ディスプレイの向きを自動的に変えられるため、ユーザーが端末の正面へ移動しなくても、話しかけた人の方向へ画面を向けられるようになると考えられます。
話者を追跡して画面が自動回転か
ロボットアームを搭載する最大の利点は、単に画面角度を自由に変えられることではなく、Siriやカメラと組み合わせてユーザーを追跡できる点にありそうです。
複数のユーザーがテーブルを囲んでいる場合でも、発話した人物を認識してディスプレイがその方向へ回転すれば、誰に応答しているのかが視覚的にも分かりやすくなります。
FaceTimeでも同様の仕組みを利用できれば、ユーザーが部屋の中を移動しても画面が追従し、常に正面に近い状態を維持できるでしょう。
現行HomeViewでは固定されたアームをユーザー自身が動かす必要があるため、上位モデルでは「自分で画面を向ける」操作そのものを不要にすることが狙いなのかもしれません。
9インチ化にも意味がある?
ディスプレイサイズが現行HomeViewより大きい約9インチになるのも、ロボットアームとの組み合わせを考えれば自然です。
据え置き場所からユーザーまでの距離が離れても、9インチ程度の画面であればFaceTimeやウィジェット、スマートホーム機器の操作画面を確認しやすくなります。
さらに、複数のウィンドウやスマートホーム機器の状態を同時表示する用途では、現行モデルより広い表示領域が有利です。
上位モデルは単なる大型版ではなく、離れた場所から音声操作することを前提に設計されたモデルになる可能性があります。
発売時期は2027年〜2028年
上位モデルの発売時期について、ガーマン記者は2027年〜2028年を想定しています。
現行HomeViewが2026年に登場したばかりであることを考えると、Appleはまず現行モデルでユーザーの利用状況や音声操作、顔認識などのデータを蓄積し、その結果を上位モデルのロボット制御へ反映することも考えられます。
ロボットアームでは、静音性、耐久性、安全性、ユーザー追跡精度など、固定式のHomeViewにはない課題も増えます。
発売まで1年以上の期間を設けるのは、こうした機構の完成度を高めるためとも考えられそうです。
HomeView 360など3つの仮称
ガーマン記者は上位モデルの名称候補として、「HomeView Max」「HomeView Ultra」「HomeView 360」などを例示しています。
ただし、これらはAppleが正式名称として決定したものではなく、製品の位置づけや特徴を示すための仮称です。
360度回転するロボットアームが最大の特徴になるのであれば、「HomeView 360」は製品の性格を最も分かりやすく表す名称と言えそうです。正式名称がどうなるかも含め、今後の情報が注目されます。
Source: Power On/Bloomberg
Photo: Apple Hub/Facebook
