OpenAIがiPhone対抗スマホを開発中〜2027年前半に量産開始か

ChatGPTデバイスのデモ

OpenAIがiPhoneの対抗馬となるスマートフォンを開発していることが、海外メディアの報道で明らかになりました。アプリを起動する従来の操作体系を廃し、AIが文脈を常時把握する「AIエージェントフォン」として設計されているとのことです。

量産開始は2027年前半が目標とされており、AppleとOpenAIの競争が新たな局面を迎えつつあります。

AIエージェントフォンとは何か

海外メディアによると、著名アナリストが今年4月下旬にサプライチェーン調査の結果を公開しました。

OpenAIのスマートフォンを「AIエージェントフォン」と位置づけ、個々のアプリを起動する従来型とは根本的に異なる設計だとしています。AIが位置情報・行動・コミュニケーション・文脈を常時把握し、タスクをシームレスに処理するインターフェースが中心に据えられるとのことです。

このアナリストは、スマートフォンこそユーザーのリアルタイムな状態を捉える唯一のデバイスだと指摘しています。包括的なAIエージェントサービスを実現するには、OSとハードウェアを自社で掌握する必要があるとも述べています。

判明しているスペック

チップにはMediaTekのDimensity 9600(TSMCのN2Pプロセスで製造)が採用される見通しとのことです。製造はLuxshare Precision Industryが単独で担うとみられています。プロセッサのサプライヤーは当初MediaTekとQualcommの2社が挙げられていましたが、その後MediaTekが「単独サプライヤーとして最も有力」と報じられています。

注目すべき点として、拡張HDRパイプラインを搭載したイメージシグナルプロセッサ(ISP)があげられています。視覚処理と言語処理を同時並行で担う2基のAIプロセッサ、高速メモリ・ストレージ、プロセス分離のためのセキュリティ機能も含まれるとのことです。カメラモジュールはSunny Opticalが受注したと伝えられています。

ジョナサン・アイブ氏のデバイス計画との関係は

OpenAIはもともと、2025年5月にジョナサン・アイブのスタートアップ「io Products」を約65億ドルで買収しました。当初は画面を持たない非スマートフォン型デバイスを開発すると表明しており、ジョナサン・アイブとサム・アルトマンは「スクリーンを搭載したデバイスは作らない」と明言していた経緯があります。

しかし第1弾製品は2026年内のリリースが延期となり、2027年初頭に発売予定のカメラ内蔵スマートスピーカー(200〜300ドル)へと変わったと伝えられています。スマートグラスやスマートランプなども開発中とされていますが、一部は中止される可能性もあるとのことです。

発売スケジュールと出荷見通し

当初は2028年に量産開始と見られていましたが、2027年前半への前倒しが報じられています。

スケジュール加速の背景には、OpenAIのIPO計画でハードウェア製品が投資家向けのアピールになるという判断があるとみられています。AIエージェントフォン市場での競争激化も一因とされており、順調に進めば2027〜2028年の合計出荷台数は約3,000万台に達するとの試算もあります。

Appleへの影響はあるか

OpenAIがこのハードウェアラインナップを揃えた場合、Appleと複数のカテゴリで競合することになります。

Appleもスマートグラスやカメラ付きAirPods、AIペンダント、スマートホームハブの開発が噂されており、両社の競争はスマートフォンのみにとどまりません。ソフトウェア面でも、iOS27ではSiriやカメラアプリへのAI統合が大幅に強化される見通しで、Appleのプラットフォーム戦略全体が問われる局面を迎えています。

また、OpenAIはAppleのハードウェア部門から40名以上の元社員を採用しています。対抗措置としてAppleはiPhoneプロダクトデザインチームに、最大40万ドル相当の株式報酬による引き留めボーナスを提示したそうです。

AppleはChatGPT並の性能を持つ独自AIモデルの開発を進めながらも、採用を見送った経緯があります。WWDC 2026を直前に控えるなか、AppleのAI戦略の行方と合わせて注目しておきたいところです。

Source:MacRumors
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