Appleが9月10日に発表した新製品であるiPhone AirやApple Watch Series 11およびApple Watch Ultra 3の製造には、3Dプリンタが積極的に活用されているようです。
iPhone AirのUSB-C端子を3Dプリンタで製造
iPhone Airにおいて3Dプリンタが活用されたのはUSB-C端子で、従来の製造方法と比べて薄型化、強度向上、原材料の33%削減が実現されたとのことです。
iPhone AirのUSB-C端子は、筐体と同じチタニウム合金製です。
新型Apple Watchのチタニウム合金製ケースも製造
Apple Watch Series 11およびApple Watch Ultra 3の製造においても3Dプリンタが活用されており、その対象はチタニウム合金製ケースです。
両製品の場合、Apple Watch Series 10およびApple Watch Ultra 2と比べて原材料を50%削減できたようです。
これは、Apple Watch Series 10およびApple Watch Ultra 2のチタニウム合金製ケースは切削加工によって製造されていたことで切り屑が発生していたのに対し、3Dプリンタではその形状に応じた最小限の粉末金属を積層して製造されることが理由と推察されます。
Apple製品における3Dプリンタで製造された部品の採用率は、報告を聞く限り年々増加しており、小さな部品からケースなどの大型部品へと展開されています。
折りたたみiPhoneの筐体を3Dプリンタで製造か
今回、3Dプリンタによる製造が確認された部品は全てチタニウム合金を原材料としているものですので、2026年秋に発売されると噂の折りたたみiPhoneでも3Dプリンタで製造された部品が多用されるかもしれません。
折りたたみiPhoneの筐体は、チタニウム合金製になると噂されています。
Source:MacRumors
Photo:Apple