iPhone発売20周年記念モデルには、iPad Pro (M4)が搭載しているタンデムOLED(2段スタック型OLEDディスプレイ)が採用されるとの報道の続報が伝えられました。
8月4日の報道とは異なり、新たに韓国内で持ち上がった噂では、このタンデムOLEDを搭載するiPhone発売20周年モデルのピーク輝度(屋外)として、iPhone16 Proの2,000ニトを大幅に上回る可能性が伝えられています。
LG Displayの提案をAppleが採用?
8月4日の報道は、iPad Pro (M4)向けにタンデムOLEDを供給しているLG Displayが、Appleに対してiPhoneにもタンデムOLEDを搭載することを提案しているとの内容でした。
LG Displayの提案に対してAppleが関心を示したのか、最新情報では、タンデムOLEDが2028年に発売されるiPhone発売20周年モデルに搭載される可能性があると変化しており、両社間の交渉で何らかの進展があったことをうかがわせます。
iPad Pro (M4)の販売台数は事前の期待よりも少なく、そのためにLG DisplayはタンデムOLEDの製造ラインの一部をiPhone向けOLEDディスプレイの製造ラインに転換するとの報道もありましたので、今回のLG DisplayによるAppleへの提案も、タンデムOLED製造ラインの稼働率を上げるための施策の1つなのかもしれません。
iPhone X〜iPhone16 Proの公称輝度を確認
もしもタンデムOLEDがiPhone発売20周年モデルに搭載された場合、屋外でのピーク輝度が2,000ニトのiPhone16 Proを大幅に上回るのは確実と予想されています。
その場合、最大輝度(標準)やピーク輝度(HDR)も同様に向上すると期待されます。
iPhone X以降の、Face IDを搭載する主なiPhoneの最大輝度(標準)とピーク輝度は、下記の通りです。
モデル名 | (標準) | 最大輝度ピーク輝度 (HDR) | (屋外) | ピーク輝度
iPhone X | 625ニト | – | – |
iPhone XS | – | – | |
iPhone11 Pro | 800ニト | 1,200ニト | – |
iPhone12 Pro | – | ||
iPhone13 Pro | 1,000ニト | – | |
iPhone14 Pro | 1,600ニト | 2,000ニト | |
iPhone15 Pro | |||
iPhone16 Pro |
iPhone14 Pro、iPhone15 Pro、iPhone16 Proの3モデルの比較では、最大輝度(標準)、ピーク輝度(HDR)、ピーク輝度(屋外)の公称値は同じで、iPhone16 Proのみ最小輝度1ニトに対応することが、Appleが公開している仕様欄に記されています。
4面曲面ディスプレイなど輝度以外も大幅に変化するかも
iPhone発売20周年モデルでは、タンデムOLEDによる輝度の向上に加え長寿命化も期待できます。
また、iPhone発売20周年モデルには4面曲面ディスプレイが搭載され、正面からは筐体(側面のフレーム)が見えないフルスクリーンが実現されるとの噂もあります。
タンデムOLEDの搭載も含めてこれらの噂が実現するとすれば、Bloombergのマーク・ガーマン記者が予想している通り、iPhone発売20周年モデルはこれまでのモデルから大きく変化することになります。
Photo:Apple Hub/Facebook