格安SIMのメリット、デメリットは何ですか? 格安SIMカード初心者ガイド

    格安SIMのメリット、デメリットは何ですか?

    最大のメリットは月額料金の安さ

     
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    現在の格安SIMの安いプランだと、データ通信だけの利用で月額500円程度、通話やSMSも利用するなら月額1,000円程度(データは2GB、通話料別)のプランもあります。大手通信キャリアの設定する料金の10分の1から7分の1の料金はまさに格安SIMの最大のメリットとなります。

     

    2年縛りのないプランで手軽

     

    大手通信キャリアのと契約には2年縛りがつきものですが、格安SIMの契約には長期間の契約を縛るようなプランが少なくなっているのも特徴です。通話を含むプランでは一部で半年以内の解約に違約金を課す場合もありますが、多くの場合で解約時期に縛りがありません。

     

    最大のデメリットは通信速度

     
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    格安SIMは少ない通信帯域を多くの人で分け合うことで、安さを実現しています。そのため通信速度が遅くなることも多くあります。もともと契約プランで通信速度の上限が決まっているものや、月間通信量が少なく設定されオーバーした場合の速度が遅くなるプラン、1日の通信量(超過時は速度低下)が決まっているプランが多くなっています。また通信速度に上限のないプランでも、混雑時に極端に通信速度が落ちてしまうことは頻繁に起こります。これは格安SIMの最大のデメリットとなっています。

     

    初期設定やアフターサービスも期待できない

     

    格安SIMは低料金を実現するため営業費用も節約しています。そのため営業窓口を持たないMVNOが多くなっています。そのため端末修理や契約変更時などのアフターケアは大手通信キャリアよりも貧弱になっています。また通信販売で格安SIMを購入した場合、通信関連の初期設定も全て自分で行う必要があり、これもデメリットと言っていいでしょう。

     
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    ただ、最近は初期設定を解説した動画や書籍も多く出回っています。また相談窓口を設置するなどアフターサービスの充実を謳うMVNOも出現しています(写真はmineoの相談窓口)。このデメリットはMVNOの企業努力によって解消していく可能性もあります。

     

    キャリアメールは利用不可

     

    スマホで使うメールアドレスも@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpのようなキャリアメールを使うことはできません。キャリアメールを格安SIMのスマホに引き継ぐことはできません。格安SIMのスマホでは独自にフリーのアドレスを取得する必要があり、メールの初期設定等も自分でやる必要があります。慣れない人にはこれも少し高いハードルになるかもしれません。

     

    これら格安SIMのメリット、デメリットを理解した上で、特徴を把握すれば自分にピッタリな格安SIMを見つけることができます。