iPhone、アメリカと中国で好調な数字をみせるが見通しには懸念

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    調査会社Kantarが発表したレポートによると、アメリカでのiPhoneへの忠誠心は2012年以来最高値に達し、経済減速が取り沙汰されているにもかかわらず、中国では売り上げ台数1位の座へと返り咲きました。しかし、ティム・クックCEOが認める通り、今後はアップルにとって茨の道が待ち受けていそうです。

    中国では今回売上台数トップに輝いたが

    中国のスマートフォン市場において、アップルは27.1%のシェアを獲得し、売り上げ台数でも上位を独占しました。しかし、Kantarによれば、今後アップルが同じように成長を続けることは難しいのかも知れません。
     
    中国に端を発する世界的な経済停滞に加え、コストパフォーマンスに優れたHuaweiやXiaomiといった地元ベンダーの追い上げが目につくからです。事実、火曜日に行われた電話会議でも、ティム・クックCEOは、大中華圏、特に香港で、より困難な状況に直面しつつあることを率直に認めています

    強敵Androidの存在

    アメリカでのシェアは第4四半期で39.1%となり、第3四半期の33.6%から伸びを記録した一方、Androidは依然としてアメリカで59%、ヨーロッパの「ビッグ5(イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)」では71%を占めるなど、まだまだ難敵であることに変わりはありません。
     
    また、AndroidからiPhoneへ乗り換えを果たしたユーザーは、昨年の13%から11%に減少し、初めて購入したスマートフォンがiPhoneだったというユーザーも20%から11%へと緩んでいます。
     
    なお、アップルは26日、売り上げ・純利益ともに四半期としては過去最高の759億ドル(約9兆円)、184億ドル(約2兆2,000億円)をそれぞれ計上し、iPhone売り上げ台数も過去最高となりましたが、台数の伸びは年々鈍化しており、スマートフォン市場の飽和が懸念されています。2016年度の第1四半期には初のiPhone売り上げ台数減少となることの見方が広がっているだけに、今後も動向を注視していきたいところです。
     
     
    Source:Apple Insider
    (kihachi)

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