イスラム国、独自チャットアプリ「Alrawi」を開発・運用し、監視を回避か

    イスラム国

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    以前から、イスラム国が各国政府による厳しい監視やサイトの強制閉鎖により、通信手段等に頭を悩ませているといった噂がありましたが、ニュースメディア『FORTUNE』は、彼らが独自チャットアプリ「Alrawi」を開発・運用し、政府や監視者などの目をくぐり抜けている現状を伝えています。

    独自開発のアプリは監視が困難

    イスラム国は、ハッカー集団AnonymousのTwitterアカウント潰しなどにより、一時通信手段に苦しんだ後、独自でチャットアプリを開発したとの噂はありましたが、ついにそのアプリの名称が明らかとなりました。
     
    アプリの名称は「Alrawi」で、その存在はGhost Security Groupというセキュリティ企業が確認しているものの、独自で開発されたアプリのため、監視が難しいことが伝えられています。以前から、米政府はIT企業などに対してイスラム国のサービス利用を阻止するよう指示をしてきましたが、同アプリの登場は、この状況を複雑化しているようです。
     
    なお、アプリでは、世界中で彼らが起こすテロ攻撃についての犯行声明を読んだり、人質の処刑動画を再生可能となっていることが、ニュースメディア『The Telegraph』の報道により明らかとなっています。
     
    活動が過激化し始めた当初から、そのIT技術力の高さは一部で指摘がされていましたが、まさかここまで手の込んだものになるとは驚きです。
     
     
    Source:FORTUNE
    (クロス)

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