iPhone/iPadがフリーズと再起動を繰り返す新たな不具合が見つかる

Appleのロゴ

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iPhoneやiPadがフリーズと再起動を繰り返す不具合が新たに見つかりました
 
HomeKitデバイスのデバイス名が原因で引き起こされるとのことです。

非常に長いHomeKitデバイス名により引き起こされる不具合

この不具合は、非常に長いデバイス名のHomeKitデバイスにiPhoneやiPadといったiOSデバイスが接続した時に起こります。
 
HomeKitはAppleのスマートホーム機器を制御するためのソフトウェアインターフェースです。
 
それぞれのHomeKit対応デバイスには自由に名前を付けられるのですが、約50万文字という非常に長い名前を付けた場合、そのデバイスに接続したiOSデバイスはフリーズと再起動を繰り返す状態に陥ってしまいます。
 
この状態からiOSデバイスを回復させるには、iOSデバイスの消去と復元が必要とのことです。
 
ただし、HomeKitデバイスの名前はiCloudにバックアップされているため、復元したデバイスで同じiCloudアカウントにサインインすると再び同じ状態に陥ります

知らないネットワークへの接続に注意

おそらく自分で設置したデバイスに50万文字ものデバイス名を付けることはないでしょうが、悪意を持ったユーザーがネットワーク内にそのようなHomeKitデバイスを設置している可能性はあります
 
このため、知らないネットワークにiPhoneやiPadを接続しないことが一番の自衛策です。
 
自ら接続しなくても、フィッシングメールにより知らないホームネットワークへの接続要求が送信される可能性もあるので、怪しいメールを開かないことも重要でしょう。
 
その他の自衛策としては、設定の「コントロールセンター」の中にある「ホームコントロールを表示」という設定を無効にすることで、知らないうちに非常に長い名前を持つHomeKitデバイスに接続することを防ぐことができます。

2021年8月に発見されるもAppleは問題を放置

この不具合を発見したSpiniolas氏は、Appleの対応が遅いと非難しています。
 
Appleがこの問題を認識したのは2021年8月10日であるにも関わらず、いまだにこの不具合が修正されずに放置されているとのことです。
 
Spiniolas氏が問題を報告した際、Appleの担当者はこの問題を認める一方で2022年初頭まで詳細の公表を控えるよう要求しました。
 
しかしながら、2022年になっても不具合が修正されないためSpiniolas氏は詳細の公表に踏み切ったとしています。
 
Appleはこの件に関し、The Vergeからのコメント要請に応じていません。

 
 
Source: Trevor Spiniolas via The Verge
(ハウザー)

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この記事を書いた人

本職はSoCの設計者。このためPCやスマホのHW/SW両方に造詣が深く、その知見に基づいた記事を執筆している。スマホ歴はiPhone4→(Android)→iPhone XR→13 Pro。

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