社内会議リークされたクックCEO、警告の社内メールもリークされてしまう

ティム・クック

ティム・クック
 
Appleの社内会議でティム・クック最高経営責任者(CEO)が語った内容がリークされたことについて、同氏が漏えいした従業員に対して不快感を示していたことが分かりました。

リーカーの特定急いでいると警告

iPhone13シリーズの新作発表会が先日開催された際、Appleは全従業員向けに社内会議を開きました。ティム・クックCEOがEpic Gamesとの訴訟やApp Storeのあり方雇用問題テキサス州の妊娠中絶法などについてAppleのスタンスを語ったものの、会議の一般公開はされていませんでした。しかし、複数の従業員が密かに音声を録音していたため、彼が話した内容はあっという間に世界中のメディアに知れ渡ることとなりました。
 
これについて、クックCEOは従業員に対してメールを送り、社内会議を広い範囲で開いたのは従業員を信頼しているからこそだと不快感を示しました。メールは冒頭こそ「皆と会えて良かった」「皆の関心事に話し合う良い機会となった」と和やかに始まるものの、すぐに「会議の内容が記者にリークされて悔しい思いをしたという声を聞いた」「製品発表会でも大半が報道機関にリークされてしまった」と本題に入ります。
 

あなた達の悔しさを私は共有したい。チームとしての繋がりを持つ機会は本当に重要だ。だがそんな機会も、その内容がAppleの内部に留まっている限りなのだ。安心してほしいのは、我々はリークした人物を特定するべく総力を挙げていることだ。知っての通り、我々は製品の知的財産(IP)であれ、非公開会議の詳細であれ、機密情報の開示を容赦しない。漏えい者がごく一部なのは分かっている。機密情報を漏らすような人がここにいないのも知っている。

厳しい処置を下しているものの

口だけではなく、実際にAppleは内部のリーカーを厳しく取り締まっています。2017年には、29人による情報漏えいが発覚し、うち12人は逮捕に至ったことが同社の内部文書から分かっています。また、発表前のiPhone XをYouTubeでリークした娘のせいで、社員である父親が解雇されてしまった事件は大きな話題となりました。
 
しかし、リークを戒めるティム・クックCEOの説教までがリークされてしまう現状を思うと、Appleと社内リーカーとの戦いが当分終わる気配はなさそうです。
 
 
Source:The Verge,MacRumors
(kihachi)

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丸みを帯びたiPhone3GSの筐体に惚れ込み、Apple信者を誓ったのも今は昔。2014年から始めたライター業がきっかけで、気づけばXiaomiやHuaweiなど中華スマホにも手を出す浮気症に。

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